パソコン用のアプリケーション(特定の作業のためのソフトウェア)を、個々のローカルマシンにインストールするのではなく、インターネットを介してウェブブラウザ上で使用できるようにするサービス、もしくはそうしたサービスを提供する事業者のこと。アプリケーション・サービス・プロバイダーApplication Service Providerの略。クラウドコンピューティングの一形態で、個々のパソコンへのアプリケーションのインストールやアップグレードにかかる費用や手間が少なくなるため、とくに企業などにおいては情報システム部門の負担を大幅に軽減できる。従来は大規模な業務システムが対象であったが、ワープロや表計算など日常的に使われるアプリケーションも利用できるようになっている。
ASPは1998年ごろから欧米で用いられるようになり注目を集め、日本でも多くの事業者が市場に参入したものの、ブロードバンド環境の未発達、提供されるアプリケーションの未整備などの理由から、本格的に利用が広がることはなかった。その後、通信インフラの発達と低廉化が進み、2002年ごろから、ふたたび注目されるようになり、機能面、性能面での向上もあって、その市場を拡大させている。SaaS(サース)(Software as a Service)とよばれることも多いが、業界団体であるASPIC(アスピック)(ASP・SaaS・クラウド コンソーシアム)と総務省による報告書などでは、ASPとSaaSを実質的に同一のものとして扱っているため、ASP・SaaSと併記されることもある。
[編集部]
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(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)
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… 有名なインドコブラの“コブラ踊”は,コブラが笛の音につれて“踊る”ものでなく(ヘビは音がほとんど聞こえない),彼らの威嚇行動をうまく利用したショーである。物語に登場するコブラでは,エジプトの女王クレオパトラの死にまつわるアスプaspが有名で,女王は毒蛇アスプにみずからの豊かな胸をかませて命を断ったともいわれている。現在ではアスプと呼ばれるのはクサリヘビ属のアスプクサリヘビVipera aspisであり,クレオパトラが用いたとされるエジプトコブラではない。…
※「ASP」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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