ATM(読み)エーティーエム

精選版 日本国語大辞典 「ATM」の意味・読み・例文・類語

エー‐ティー‐エム【ATM】

〘名〙 (automatic teller machine の略) 現金自動預入支払機。

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デジタル大辞泉 「ATM」の意味・読み・例文・類語

エー‐ティー‐エム【ATM】[automatic teller machine]

automatic teller machine銀行公共施設小売店に設置され、預金通帳キャッシュカードを用いて預け入れ・引き出し・振り込み・残高照会などを行うことができる機器。現金自動預け払い機。自動窓口機

エー‐ティー‐エム【ATM】[asynchronous transfer mode]

asynchronous transfer mode》⇒非同期転送モード

エー‐ティー‐エム【ATM】[anti-tank missile]

anti-tank missile》⇒対戦車ミサイル

エー‐ティー‐エム【ATM】[antitank missile]

antitank missile》対戦車ミサイル。戦車を攻撃する誘導弾

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百科事典マイペディア 「ATM」の意味・わかりやすい解説

ATM【エーティーエム】

(1)asynchronous transfer modeの略。高速通信デジタルネットワークに欠くことのできない伝送・交換技術の非同期転送モード。具体的にはデジタルネットワークの中核となる交換機をも意味する。非同期転送モードでは,送りたい情報を短い固定長のデータ列に分割してその先頭に宛先などのヘッダーをつけて送り出し,送り出された複数の任意の速度の情報を同期させずに,そのヘッダーに応じて切り替える交換作業をする。短いデータ列の時分割多重のため,電話の無音声部分など情報のない期間に他の情報が伝送する,いわゆる統計的多重効果が現れやすい特徴を有している。この技術は,電話,パソコン通信,画像情報などの各種情報をデジタル信号で統合的に伝送できる広帯域ISDNを実現するための基幹技術として期待されてもいる。また,ATMフォーラムと呼ばれる業界団体があり,ATMの普及促進や要素技術の標準化を進めている。(2)automated(automatic) teller machineの略。現金自動預入支払機などと訳される。キャッシュ・カード通帳を利用して現金預入れ・預金引出しや送金ができる。銀行など金融機関のほかコンビニエンス・ストアなどにも広く設置され顧客利便に供しているが,偽造カードによる被害カード犯罪)が増えるなどの問題もある。
→関連項目預金者保護法

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ATM」の解説

ATM

Asynchronous Transfer Modeの略。「セル」と呼ばれる固定長(53バイト)のフレームを転送する通信方式。「非同期転送モード」と訳される。電話網やISDN網など、一般的な回線交換で採用されている同期転送モード(STM)と異なり、ATMでは転送するデータがあるときだけセルを送信するので「非同期」と呼ばれる。もともとはデータ、音声、動画などのさまざまな情報を1つのネットワークで扱えるようにするために開発されたWAN向けの通信技術で、ITU-TやATM Forumで開発・標準化が行なわれた。NTTの「スーパーリレーCR」などのWANサービスとして使用されている。画面表示用ソフトウェア⇒Adobe Type Manager非同期転送モードマルチメディアデータのデータを転送するための非同期転送技術。データを53バイトずつのセルに区切って転送する。それぞれのセルには、5バイトのヘッダーが含まれる。ATM交換システム自動現金預払機自動現金預払機。現金の預け入れや引き出しができる端末。振り込みや通帳への記帳などができるATMもある。銀行や郵便局、最近では証券会社やコンビニなどにも設置されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ATM」の意味・わかりやすい解説

ATM
エーティーエム
anti-tank missile

対戦車ミサイル,対戦車ロケットとも呼ばれる。戦車を破壊するためにつくられたミサイル。重,軽の2種に大別され,前者は航空機,ヘリコプタ,車両,戦車から発射され,後者は個人で携行,発射が可能である。代表的なものに,アメリカのドラゴン,タウ,ヘルファイア,イギリスのスウィングファイア,ドイツ=フランス共同開発のホット,ミラン,旧ソ連のスパンドル,スパイラルなどがある。初期のものは有線誘導であったが,現在ではレーザー誘導のうちっぱなし式 (ファイア・アンド・フォゲット) ,つまりミサイル自身が目標に自動的に向っていくものが主流になりつつある。

ATM
えーてぃーえむ

現金自動預入支払機」のページをご覧ください。

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DBM用語辞典 「ATM」の解説

エー・ティ・エム【ATM Asynchronous Transfer Mode】

非同期転送モード。光ファイバーケーブルを利用した広域帯ISDN(B−ISDN)に対応し、高速データ伝送を実現する伝送方式のひとつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ATM」の意味・わかりやすい解説

ATM
えーてぃーえむ

現金自動預金支払機

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世界大百科事典(旧版)内のATMの言及

【銀行】より

…今やコンピューターとデータ通信が銀行と企業,銀行と家庭をつなぎ,決済が行われるエレクトロニック・バンキングの時代に入ろうとしている。 銀行の店頭には,現在,現金自動支払機(キャッシュ・ディスペンサーcash dispenser,CD),現金自動預金機automatic depositer(AD),現金自動預入支払機automatic teller machine(ATM)等が普及している。1969年に,一部都銀で導入されたオフラインの現金自動支払機は,その後オンライン化され,79年に登場した現金自動預入支払機と合わせると,すでに都市銀行はほぼ全店舗に設置されている。…

【コンピューターネットワーク】より

…前者の代表的なものとして,イーサネット,トークンリング,FDDI(Fiber Distributed Data Interface)などがある。後者の代表的なものとして,専用線,ISDN(Integrated Services Digital Network:サービス総合ディジタル網),ATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード)網,フレームリレーなどがある。LANは,銅線や光ファイバーなどの一つの伝送媒体を多数のコンピューターで共有する多重アクセス方式のものが多い。…

※「ATM」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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