知恵蔵 「Airbnb」の解説
Airbnb
Airbnbを利用するには、最初にアカウントを取得する必要がある。アカウントは、利用者がすでに持っているメールアドレスを利用する方法以外に、FacebookやGoogleのアカウント経由で取得することができる。
アカウントを取得したら、氏名、性別、生年月日、電話番号、自己紹介や写真などのプロフィールを登録する。利用者のプロフィールの具体性や信頼性が、同サービスの安全性につながるため、Airbnbでは、「匿名は信頼を損なう」という考えのもと、ゲスト、ホスト両者の本人確認を行っている。本人確認は、「IDの認証確認」と呼ばれ、利用者が登録したプロフィールは、FacebookやGoogleなどのオンラインプロフィールや、利用者があらかじめスキャンしてアップロードした免許証などの身分証明書と照合される。認証手続きが完了すれば、利用者のプロフィールに認証済みIDのバッジが付く。
IDの認証確認は必須ではないが、認証済みIDを取得しているホストは、ゲストの信頼度が増し、集客も増える可能性が高い。逆にホスト側では、認証済みIDを取得したゲストの予約しか受け付けないところもある。更に、Airbnbは、直前予約のゲスト全員と、ランダムに選んだゲストに対し、認証済みID取得手続きの案内を出しており、該当者は、取得手続きが済むまで、最長12時間予約が保留される。
ID認証の他にも、ホスト側に対しては、宿泊施設に損傷があった場合、最大8千万円まで補償する「ホスト保証」を設けるなど、トラブル回避や安全性向上の仕組みを確保している。
Airbnb社は、ゲストの予約料から6~12%、ホストからは予約料の3%を受け取ることで、収益を得ているが、世界中の多くの都市で、宿泊税を払っていない、宿泊施設として認可されていないなど、ホテルとして法的に認められていない点などが問題ともなっている。14年5月には、Airbnbの日本法人が設立された。
(横田一輝 ICTディレクター/2014年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報