世界大百科事典(旧版)内のAstasiaの言及
【ミドリムシ(緑虫)】より
…ミドリムシ属のある種類,例えばヒメミドリムシE.gracilis Klebsは,32~35℃の高温または紫外線の照射あるいは培養液にストレプトマイシンを加えるなどの処理により,葉緑体を失って白色化した個体となる。この個体は有機物を加えた培養液中で生育して増殖できることから,天然に生育する葉緑体をもたないアスタシア属Astasiaはミドリムシ属から進化の過程で生じた生物であろうと推測されている。ミドリムシ属に近縁な仲間には淡水産のものとして,かたい周皮をもつうちわ形のウチワヒゲムシPhacus,つぼ形のトックリヒゲムシTrachelomonasなどが,海産または汽水産のものとして等長の2鞭毛をもつエウトレプティアEutreptia,不等長の2鞭毛をもつエウトレプティエラEutreptiellaなどがある。…
※「Astasia」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」