B2B(読み)びーつーびー(英語表記)Business to Business

知恵蔵 「B2B」の解説

B2B

Business to Businessの略。インターネット普及で変化した企業と消費者とのかかわり方を端的に表現するために生まれた用語の一つであり、「企業間取引」を意味する。複数の企業における商取引は長い歴史を持つが、B2Bといった場合にはこれらの取引全般を差すのではなく、インターネットを介したものに限定するのが通例である。
同カテゴリの語には「B2C」「C2C」などがある。「B」は「Business」(企業)、「C」は「Consumer」(一般消費者)の頭文字である。B2Bは企業同士の取引であるため、オンライン決済システムの提供や電子商取引用のホームページそのものの構築といった、一般消費者向けとは根本的に異なるものもあるが、その一方でオフィス用のパソコンや、文房具の通販といった、一般消費者向けと明確に区分することが難しい商材を扱っている場合もある。一般消費者向けと共通の商材を扱う場合、ホームページのトップに「法人向け」「個人向け」などというボタンを設置し、顧客を振り分けるシステムを採用していることが多い。この場合「法人向け」とされているページでは低コストの実用本位の製品が主として扱われ、「個人向け」では凝ったデザインの多機能型の製品が扱われる。ただし、製品の性格が微妙に異なるだけで、販売システムなどに違いが見られることはほとんどない。企業ではこのような形態を取ることにより、より多くの質の異なる顧客に対するサービスを同一のシステムで提供しようとしている。

(高安正明  ITライター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「B2B」の解説

B2B

企業間での電子商取引。Business to Businessを略して、「B to B」や「B2B」などと呼ばれている。「B to B」サービスを提供するWebサイトを、eマーケットプレース(電子取引市場)と呼ぶ。最近では、電子商取引に限らず、一般的な企業間取引も「B to B」と呼ぶようになっている。同様に、企業と消費者との取引は、Business to Consumerを略して「B to C」「B2C」。企業と政府間の取引は、Business to Governmentを略して「B to G」「B2G」。企業と従業員間の取引は、Business to Employeeを略して「B to E」「B2E」と呼ぶ。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

ブランド用語集 「B2B」の解説

B2B

B2BとはB to Bのことをいう。B to Bの項参照。

出典 (株)トライベック・ブランド戦略研究所ブランド用語集について 情報

今日のキーワード

コンビニ交付

マイナンバーカードを利用して、自治体が発行する各種証明書をコンビニやスーパー、郵便局などで取得できるサービス。申請から受け取りまでの手続きがマルチコピー端末で完結する。2023年12月からはマイナカ...

コンビニ交付の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android