知恵蔵 「C2C」の解説
C2C
C2Cはインターネット時代になってから大々的に行われるようになった商取引形態で、ネットオークションがその典型となる。また、同人コミックなどの商品を集め、ダウンロード販売するネットショップも、出品者の立場から見ればC2Cに属する。近年、個人レベルでもネット上のショッピングカートサービスをレンタルし、気軽に物品販売を行えるようになっており、C2CとB2Cとの間にはっきりとした境界線を設けることが難しくなりつつある。個人間の取引の場合、代金の決済がネックとなることが多かったが、オークションを開催・運営する事業者や運送業者が代金決済の仲介を行うことにより、取引の円滑化が図られるようになった。また、PayPalなどの個人間でのオンライン決済システムを提供する業者も登場し、オークションやそれ以外の個人間定額取引が今後より発展することが期待されている。
(高安正明 ITライター / 2010年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報