CRISPRCas9(読み)クリスパーキャスナイン(英語表記)CRISPR/Cas9

デジタル大辞泉 「CRISPRCas9」の意味・読み・例文・類語

クリスパー‐キャスナイン【CRISPR/Cas9】[clustered regularly interspaced short palindromic repeats/CRISPR associated protein 9]

clustered regularly interspaced short palindromic repeats/CRISPR associated protein 9DNAの任意の塩基配列を認識し、その部分の切断置換結合を行うゲノム編集の中核技術の一。標的となる塩基配列に導いて特異的に結合するRNAをもつCRISPRクリスパー、および特定の塩基配列でDNAを切断する制限酵素CAS9キャスナインからなるたんぱく質複合体を用いる。もとは原核生物がもつ獲得免疫機構であり、2012年頃から、高精度かつ簡便な遺伝子改変を可能とし、広く利用されている。クリスパーキャスナインシステム。
2020年、E=シャルパンティエ、J=ダウドナは同技術を開発した業績により、ノーベル化学賞を受賞した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android