E式血液型(読み)いーしきけつえきがた

日本大百科全書(ニッポニカ) 「E式血液型」の意味・わかりやすい解説

E式血液型
いーしきけつえきがた

ウナギ血清(抗E抗体を含有)に対する凝集反応強弱によって、O型以外のヒト赤血球を、E型とe型の2群に分ける血液型をいう。なおO型血球は、すべて強く凝集するために分類できない。1930年(昭和5)宮崎捨吉、35年杉下尚治によって発見され、主として日本でのみ認知されてきた血液型である。現在、この抗体はABO式血液型の各型共通の基礎的抗原(H抗原)に対応する抗Hと同じものとされ、また型の再現性に難点があることなどから、一般にはほとんど応用されていない。

[小谷淳一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android