EMS(Electronics Manufacturing Service)(読み)いーえむえす

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

EMS(Electronics Manufacturing Service)
いーえむえす

電子機器受託製造サービスあるいはそのサービスを提供する企業をさす、Electronics Manufacturing Serviceの略称

 電気機器メーカーが自社の工場で製造するかわりに受託業者に依頼して生産するアウトソーシング(外部調達)の一つであり、共通部品の大量購入や、中国や東南アジア諸国など人件費が安い地域への発注などによるコストダウン、材料調達や在庫管理などの負担減などが見込まれる。EMSのみを行う企業もあれば、自社のブランドや製品をもつところもある。回路設計、ファームウェア(ハード化ソフト)開発、シミュレーション、基板設計、プリント基板製作、部品調達、実装・製造組立、構造設計・製造といった各分野のサービスを提供する。製品の設計を発注側で行う場合と、設計から依頼する場合がある。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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