FLT3阻害剤(読み)エフエルティサンソガイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「FLT3阻害剤」の解説

FLT3阻害剤

製品名
《ギルテリチニブフマル酸塩製剤》
ゾスパタ(アステラス製薬

 FLT3(FMS様チロシンキナーゼ3)阻害剤は、FLT3を介したシグナルの伝達を阻害して、腫瘍の増殖を抑える分子標的治療剤です。


 ギルテリチニブフマル酸塩製剤は、再発または難治性でFLT3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病の治療に使用されます。


①骨髄抑制(好中球減少、白血球減少貧血など)、感染症、出血、QT間隔延長、心膜炎・心不全・心嚢液貯留、肝機能障害、腎障害、消化管穿孔、間質性肺疾患、過敏症、可逆性後白質脳症症候群が現れることがあります。このような症状が現れたときは、使用を中止して、すぐに医師に報告してください。


②吐き気・嘔吐、下痢、便秘、疲労、発熱などが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


錠剤で1日1回服用します。用法用量については、医師・薬剤師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、増量・減量しないでください。


②この薬の成分に過敏症の病歴がある人は、使用できません。また、QT間隔延長のおそれや既往歴のある人、重度の肝機能障害がある人、妊婦または妊娠している可能性がある人、母乳で授乳中の人は、医師に相談してください。


③イトラコナゾール、クラリスロマイシンフェニトインリファンピシン、セイヨウオトギリソウを含む食品キニジンプロカインアミドなどと併用すると、薬の効果が増強したり、減弱されることがあります。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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