GPT(読み)ジーピーティー(その他表記)GPT

デジタル大辞泉 「GPT」の意味・読み・例文・類語

ジー‐ピー‐ティー【GPT】[generative pre-trained transformer]

generative pre-trained transformer》米国OpenAI社による大規模言語モデルのシリーズ。人が作ったものと見分けがつかないほど自然な文章を出力できる。ディープラーニングの学習モデル、トランスフォーマーを採用。2018年に初代となるGPT-1を開発、GPT-2とGPT-3では訓練データパラメーターを飛躍的に増やした。2022年にGPT-3.5を採用した対話型AIChatGPTを公開。2023年のGPT-4ではテキストと画像の両方を入力するマルチモーダルに対応した。

ジー‐ピー‐ティー【GPT】[glutamic pyruvic transaminase]

glutamic pyruvic transaminaseグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ略称肝臓病の際に血中の値が上昇するので診断利用グルタミン酸ピルビン酸転移酵素。現在は、ALTと呼ばれることが多い。

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精選版 日本国語大辞典 「GPT」の意味・読み・例文・類語

ジー‐ピー‐ティー【GPT】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] glutamic pyruvic transaminase の略 ) グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼのこと。アミノ酸代謝にかかわる酵素で、肝炎などにかかると血液中の値が増える。→ジーオーティー(GOT)

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改訂新版 世界大百科事典 「GPT」の意味・わかりやすい解説

GPT (ジーピーティー)

グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼglutamic pyruvic transaminaseの略称。正式名はアラニンアミノトランスフェラーゼ

反応を触媒する血清酵素。肝臓疾患があるときは血中濃度が増加するので,診断のために血清中の活性が検査される。
肝機能検査
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百科事典マイペディア 「GPT」の意味・わかりやすい解説

GPT【ジーピーティー】

グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(glutamic pyruvic transaminase)という酵素の略。肝細胞,心細胞中に多く存在し,心疾患,肝疾患によって血中に遊出するため,GPTの血中値はGOTの血中値とともに,これらの診断上重要になる。正常値は0〜35カルメン単位。
→関連項目アルコール性肝障害γ-GTP

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生活習慣病用語辞典 「GPT」の解説

GPT(ALT)

Glutamic pyruvic transaminase (グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ) の略で、アミノ酸の合成に必要な酵素のこと。肝臓に多く含まれ、肝臓病 (急性・慢性肝炎・脂肪肝、アルコール性肝炎など) などが原因でこの数値が高くなります。QUPiO ではこの値が 6-30IU/l を正常値としています。なお、最近は「ALT (アラニン・アミノトランスフェラーゼ)」と呼ばれることが多くなっています。

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化学辞典 第2版 「GPT」の解説

GPT
ジーピーティー

glutamic-pyruvic transaminaseの略称.アミノ基転移酵素の一種で,肝臓に多く,ほかの臓器では少ない.肝細胞が傷害されると血液中に漏れ出るので,血中濃度を測定することにより,肝機能を調べることができる.[CAS 9000-86-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

内科学 第10版 「GPT」の解説

GPT

glutamate pyruvate transaminase,グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ

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栄養・生化学辞典 「GPT」の解説

GPT

 →アラニンアミノトランスフェラーゼ

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世界大百科事典(旧版)内のGPTの言及

【肝機能検査】より

…胆汁中に分泌される胆汁酸およびコレステロールの血清中の濃度も上昇する。また胆汁流の障害に伴って,肝臓が障害されてアルカリホスファターゼ,γ‐グルタミルトランスペプチダーゼγ‐glutamyl transpeptidase(γ‐GTP),ロイシンアミノペプチダーゼ(LAP)など胆道系に存在している酵素と,肝細胞中のグルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼglutamic oxaloacetic transaminase(GOT)やグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼglutamic pyruvic transaminase(GPT)などの酵素が血中に出てくるため,血清活性値が上昇する。しかも,これらの血清酵素活性値の変化には,障害の部位や性質に応じて特徴がみられるため,これらの検査は黄疸の鑑別診断に役立つ。…

【肝硬変】より

…このほか,生化学的検査や血液検査も行われる。生化学的検査では,血清アルブミン,コレステロール,コリンエステラーゼなどが著しく低下し,一方,γ‐グロブリン,膠質反応(ZTT,TTT)は中程度~高度に増加,上昇し,GOT,GPTは軽度の上昇にとどまるが,GOT/GPT比は1.0よりも大きくなる。血液検査では,血液凝固因子が著しく減少し,血小板も明らかに減少する。…

※「GPT」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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