Jリート(読み)じぇーりーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「Jリート」の意味・わかりやすい解説

Jリート
じぇーりーと

日本における不動産投資信託、また、それを行う不動産投資法人。不動産投資信託の英語表記Real Estate Investment Trustの頭文字JapanのJを加えてJ-REITと表記される。もともと投資信託は有価証券を対象とした金融商品であるが、その仕組みを実物資産である不動産に適用したもので、REITは1960年代にアメリカで始まった。一般投資家から幅広く資金を集めてオフィスビル、商業施設などに投資する。賃貸収入、売却益などの一部を投資家へ配当すると同時に、事業拡大投資へも振り向けていく。日本では2000年(平成12)11月に「投資信託及び投資法人に関する法律」が改正され、2001年9月、東京証券取引所に2銘柄が上場してスタートした。賃貸住宅系、商業施設系、オフィスビル系、統合型などさまざまなREITが上場しており、2013年3月時点で39銘柄が上場している。また、2012年12月にシンガポール政府傘下の物流施設会社であるGLP投資法人、2013年2月にはアメリカの物流施設の建設・運営大手である日本プロロジスリート投資法人が上場した。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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