Kポップ(読み)けーぽっぷ

知恵蔵 「Kポップ」の解説

Kポップ

韓国(=KOREAN)のポップスのこと。アーティストルックス、凝った衣装、高いダンスパフォーマンスなど、つくりこまれた世界観で注目を集めている。サビに印象的なメロディーフレーズが入っていたり、歌詞が反復していたりする覚えやすい楽曲なども特徴。帰国子女によるR&Bなど音楽性も多様化している。ほとんどのアーティストが日本語を学んでおり、来日すると日本語で歌い、コメントも日本語で話すことが多い。
2009年頃から本格的になり始めたKポップの人気は、ドラマ「冬のソナタ」で始まった韓流ブームの流れの一つとしてもとらえられている。ここ数年間は「東方神起」(現在は活動休止中)など男性芸能人の活躍が中心で女性ファンが多かったが、10年からは「少女時代」、「KARA」、「Brown Eyed Girls」、「4Minute」など女性グループの活躍も増え、若い男女のファンがメインとなっている。
特に注目を集めているのは、09年、韓国の音楽番組で9週連続1位の新記録を達成した9人組の「少女時代」。日本では10年8月の初来日でデビュー。8月に行った東京・有明コロシアムでの初来日記念ライブでは、計3回のライブに2万2千人が集まった。8月11日に発売された少女時代の初DVD「少女時代到来~来日記念盤~New Beginning of Girls’ Generation」はオリコンDVD音楽デイリーチャートで2位。9月には日本デビューシングル「Genie」を発売するなど、日本での活動を本格化させる予定。
その他の人気アーティストは、男性グループの「BIGBANG(ビッグバン)」、「SHINee(シャイニー)」、「2PM(ツーピーエム)」、「SHINHWA」、ソロでは「Rain(ピ)」など。10年はKポップのアーティストが次々と日本でのデビューを予定しており、彼らの登場する番組なども増えている。

(富岡亜紀子  ライター / 2010年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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