LD転炉(読み)エルディーてんろ

百科事典マイペディア 「LD転炉」の意味・わかりやすい解説

LD転炉【エルディーてんろ】

純酸素上吹転炉とも。炉の上部から水冷ランスで,高圧酸素を炉内の溶銑中に吹き込んで製鋼する転炉。1952年オーストリアのリンツLinz,1953年ドナウィッツDonawitzの両工場で工業化されたところからLD転炉の名がある。製錬時間約30分で,低リン,低酸素の良質鋼が得られる。生産性が高く,従来平炉,底吹転炉に代わって製鋼炉主体となった。大型のものでは容量200〜300t。なお,日本が一流の製鉄産業をもつことができたのは,この技術を成長・発展させたため。
→関連項目転炉平炉

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改訂新版 世界大百科事典 「LD転炉」の意味・わかりやすい解説

LD転炉 (エルディーてんろ)

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