LINE(読み)らいん(英語表記)LINE Corporation

共同通信ニュース用語解説 「LINE」の解説

LINE(ライン)

無料でメッセージのやりとりや通話ができるスマートフォン向けアプリを手掛ける。韓国のインターネット検索最大手「ネイバー」が日本で立ち上げた会社が前身。本社は東京都渋谷区。2011年6月にアプリのLINEを開始し、13年4月に社名をアプリと同名に変更、ことし7月に日米同時上場を果たした。全世界の月間利用者数は2億人を超える。ゲームや広告のほか、動画や音楽配信、決済事業も手掛ける。

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LINE(ライン)

スマートフォンやパソコンでメッセージのやりとりや音声通話ができる無料通信アプリ。3月時点の日本の月間利用者数は9200万人。政府や自治体、企業が情報発信に活用している。2011年6月に韓国IT大手NHN(現ネイバー)の日本法人「NHNジャパン」がサービスを始めた。現在はヤフーの親会社Zホールディングスの傘下に入っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「LINE」の意味・わかりやすい解説

LINE
らいん
LINE Corporation

スマートフォンなど携帯端末向け無料通信アプリの大手企業。また、その通信アプリそのものや、通信アプリの利用者どうしが文章、音声、画像などを交換・共有できるサービスをさす。利用者qは2019年(令和1)末時点で日本国内に8000万人、海外を含めると1億9000万人にのぼり、限られた仲間内で情報をやりとりする対話アプリでは国内最大手である。2020年、ネット検索ヤフーを展開するZホールディングスと経営統合し同社の子会社となる。これにより利用者2億人を超える日本最大のプラットフォーマー(ネットサービスの基盤提供会社)となる。

 韓国のインターネット大手ネイバーの子会社NHN(Next Human Network)ジャパン社として2000年(平成12)に設立(設立時の社名はハンゲームジャパンで、2003年にNHNジャパンに商号変更)。2011年に通信アプリLINEの提供を開始した。一般的なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が不特定多数へのサービスであるのに対し、LINEは友人など限られた仲間どうしで手軽に情報交換・共有できるうえ、スタンプStampとよばれるキャラクターのイラスト喜怒哀楽を表現できる点も人気をよび、モバイル広告収入を軸に急成長した。ネット通販などの電子商取引、ゲーム・漫画・音楽などの配信、飲食宅配代行、証券、保険、スマホ決済、ポイント付与、求人情報などのサービスに事業を拡大。タイ、インドネシアなど海外でもLINE事業を展開している。2013年に現社名に変更、2016年に東京証券取引所とニューヨーク証券取引所に上場した。ただ販促費やフィンテック、音声人工知能(AI)開発などの投資負担がかさみ、2018年12月期に赤字となるなど成長が頭打ちになっていた。このため2020年、Zホールディングと経営統合して傘下企業となり、韓国ネイバーの連結対象から外れる。本社は東京都新宿区新宿。資本金は965億3500万円、連結売上高は2071億円(2018年12月期)、従業員数は2576人(2019年10月末)。

[矢野 武 2020年4月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵 「LINE」の解説

LINE

無料でメッセージ交換や音声通話ができるサービス。提供元はNHN Japan社。
AndroidやiPhone向けのサービスが中心だが、メッセージ交換だけなら、パソコンや、一部の携帯電話向けのサービスも提供されている。世界230カ国で利用でき、異なるデバイス間や、異なるキャリア(携帯電話会社)間でも利用できる。2012年9月8日時点、LINEの登録ユーザー数は、世界で6000万人、日本国内で2800万人を突破するなど、急成長を遂げている。
なお、LINEの利用自体は無料だが、パケット通信によるサービスであるため、パケット代金が定額になるサービスへの加入が推奨される。
LINEのメッセージ交換サービス「トーク」では、文字の他に、画像や位置情報の送信、動画や音声メッセージが送信できる。仲間内だけのグループチャットも可能。オリジナルスタンプや絵文字の他、有名キャラクターのスタンプなども多数ある。ちなみに、無料で使えるスタンプも多い中、有料のスタンプの売り上げが、12年8月には、3億円を突破するなど、コミュニケーションツールとしての人気は高い。
LINEは、同類のサービス「Skype」などよりも後出だが、Skypeのようにパソコン向けアプリケーションから始まったものではない。当初からスマートフォン向けに開発されている点が、急成長の理由の一つでもある。例えば、利用登録時には、パソコンアプリのように、IDやパスワードなどの情報を複数の画面に入力する必要がなく、自分のスマートフォンの電話番号を登録するだけで、すぐに利用できる。また、LINEユーザーの電話番号はサーバー側で登録、蓄積されるため、自分のアドレス帳に登録されているユーザーが、LINEユーザーであれば、簡単に相手とつながることができる。いずれも電話番号やアドレス帳などといった、スマートフォンに必須のアイテムを利用しており、スマートフォン向けの設計であると言える。
なお、12年8月には、文章や写真で自分の近況が報告できる「ホーム」と、LINEでつながっている友人の近況をまとめて閲覧できる「タイムライン」機能が追加された。同機能はFacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に搭載されている機能であり、LINEのSNS化が、さらにユーザー数を増加させる要因になるのかどうかが注目される。

(横田一輝  ICTディレクター / 2012年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

百科事典マイペディア 「LINE」の意味・わかりやすい解説

LINE【ライン】

スマートフォン,タブレット,PCなどで利用できるアプリケーションの一つで,インスタントメッセンジャーである。グーグルAndroidアップルコンピューターのiOS,マイクロソフトのWindows Phoneなどを搭載している端末に提供されている。このアプリケーション自体は無料で,通話やチャットを行いたい相手同士で通信キャリアや端末を問わず,インターネット電話やテキストによるチャットを行うことができる。複数人でのグループ通話にも対応している。韓国のIT企業であるNHNの日本法人LINEの検索ポータルサイトNAVER(ネイバー)が,2011年6月から提供を開始,サービス開始からわずか1年7ヵ月で登録ユーザー1億人を突破,記録的な拡大を続けている。NHN JAPANの会長でNHN取締役会議長の李海珍(イ・ヘジン)の発案で,家族や親戚と連絡を取ろうとする東日本大震災の被災者の映像を見て思いついたといわれている。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

パソコンで困ったときに開く本 「LINE」の解説

LINE

同名のネットサービス企業が運営する日本発のコミュニケーション・サービスです。知り合い同士で「スタンプ」と呼ばれるイラストが入った文字メッセージを送り合うサービスとして始まり、その後、音声通話や企業などからの情報を受け取る、ゲーム、ネット通販など、いろいろな機能、サービスが追加されています。

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

デジタル大辞泉プラス 「LINE」の解説

LINE

西村しのぶによる漫画作品。ブティックを経営する辣腕ビジネスウーマンと彫金が得意な大学生男子の甘いラブストーリー。『Kiss』1997年9月25日号より連載開始。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

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