MA米(読み)エムエーマイ(その他表記)minimum access rice

デジタル大辞泉 「MA米」の意味・読み・例文・類語

エムエー‐まい【MA米】

MAは、minimum access の略》⇒ミニマムアクセス米

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「MA米」の解説

MA米

1993年のGATT(ガット)・ウルグアイラウンド農業合意において、包括的関税化原則とともに、国内消費量の一定割合最低限の輸入機会として設定し、その割合を段階的に増やすというミニマムアクセス(MA)が盛り込まれた。日本の米は関税化の特例措置が認められたが、日本政府はその代償措置として通常のMAの割増率(初年度に基準期間の国内消費量の3%→最終年度5%)よりも高い割増率(4%→8%)の追加的措置を受け入れた。このMAによって輸入されている米のことをMA米という。99年4月に特例措置から関税化に移行したが、MA米は通常の割増率に戻るのではなく、加重された輸入量のままである。MA米は国内生産量にかかわりなく一定量が輸入されるので、実質的に米の需給に影響を与えている。

(池上甲一 近畿大学農学部教授 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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