Multilink PPP

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

Multilink PPP

物理的には複数のリンクを、仮想的な1つのリンクと見立てることで、よりバンド幅の広い通信を可能にする方法。PPPは、1対1の通信を行なうための通信手段として広く利用される物理層/データリンク層のプロトコルである。このPPPでは、複数リンクを仮想的な1つのリンクとみなして通信するための仕様も規定されている。この機能を利用することで、通信回線のバンド幅を向上させ、より高速なデータ通信を可能にする方法がMultilink PPPである。たとえばINSネット64(いわゆるISDN)では、1つのBチャネルで64kbpsでの通信が可能だが、2つのBチャネルを同時に使用して、これを1つのリンクとみなすことで、128kbps(64kbps+64kbps=128kbps)での通信が可能になる。Windows 95やWindows NT 4.0では、このMultilink PPPをサポートするリモートアクセス機能が標準で用意されている。

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