Rh型母子間血液型不適合妊娠

六訂版 家庭医学大全科 の解説

Rh型母子間血液型不適合妊娠
(女性の病気と妊娠・出産)

 お母さんと胎児血液型が一致しない(不適合)場合、まれにお母さんの血液成分(抗体)が胎児の血液を攻撃して、胎児の貧血を引き起こし、重症になれば胎児の全身のむくみ(胎児水腫(たいじすいしゅ))や胎児の死亡を起こすことが知られています。

 血液型には、実は数十種類の分類法がありますが、妊娠で問題になるのは主にABO型とRh型です。Rh型不適合妊娠では、Rh陰性のお母さんがRh陽性の胎児を妊娠した場合、最初の妊娠では異常は起こりませんが、2回目以降の妊娠で問題が起こる可能性があります。

 妊娠中は、初期からお母さんの血液検査で抗体の有無を調べることにより、この異常が発生する可能性がわかります。異常がみられれば、胎児の状態を超音波検査で観察しながら、早期に分娩させたり、出生後は赤ちゃんの血液を交換する治療が必要になります。

出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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