潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM) 潜水艦から発射する弾道ミサイルを指す。爆撃機や大陸間弾道ミサイル(ICBM)と並ぶ主要な核兵器運搬手段。海中を移動する潜水艦の探知は容易ではなく、他国への軍事的な脅威となる。北朝鮮はSLBMの搭載を企図した新型潜水艦の開発を行っており、2015年5月に朝鮮中央通信が、SLBMの水中発射実験に成功したと報道した。(共同)
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…近年,遠距離から攻撃可能な対艦ミサイルが用いられるようになり,米・ソは海上にある軍艦を探知するための軍事衛星を配備し,軍艦が以前のような隠密性をもちえなくなるなどのため,制海を獲得する手段は著しく変化している。
[潜水艦戦,対潜水艦戦]
(1)海上交通線の破壊,(2)艦船の攻撃(潜水艦,とくに敵の管制水域内にある戦略ミサイル潜水艦に対する攻撃を含む),(3)巡航ミサイルを使用した陸上の攻撃,(4)潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などを使用した戦略攻撃(一般に(3)(4)は潜水艦戦に含めない)が潜水艦の主要任務である。潜水艦戦は,制海権の保持が戦争の勝敗に必ずしも死活的重要性をもたない大陸国の海洋国に対する作戦として重視されてきた。…
…さらにこれらミサイル技術をもとに,人工衛星,惑星ロケット等の打上げが進められている。 第2次大戦後の冷戦下における米ソの戦略は,ミサイル技術,核弾頭技術等を背景に時代とともに変化してきているが,ICBMと潜水艦発射弾道ミサイルsubmarine launched ballistic missile(略号SLBM)および核爆弾または空中発射巡航ミサイルair‐launched cruise missile(略号ALCM)搭載の戦略爆撃機を戦略部隊の3本柱として組み立てられてきたことは変りない。また,戦略核ミサイルより射程の短い中距離核ミサイルまたは戦域核ミサイルと呼ばれる一群のミサイルも配備されてきた。…
※「SLBM」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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