SSM1(読み)エスエスエムいち(英語表記)SSM1

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「SSM1」の意味・わかりやすい解説

SSM1
エスエスエムいち

88式地対艦誘導弾。陸上自衛隊が着上陸阻止,水際撃破構想の中核システムの一つとして 1988年度から制式化した国産の地対艦巡航ミサイル。沿岸部に比べ被害を受けにくい内陸部から発射され,陸上では地形に応じてあらかじめインプットされた高度経路通り海上では敵艦船のレーダー網をくぐり抜けるよう,海面すれすれを飛び,敵艦船に近づくと内蔵するレーダーでこれを探知し命中する。ミサイルは全長 5.08m,直径 0.34m,重量 600kg,射程 150km,速度マッハ 0.9以上で高性能炸薬を 225kg搭載している。トラック搭載の6連装発射機に収納されている。中期防衛計画において 54基の調達を計画している。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

再生可能エネルギー

自然の活動によってエネルギー源が絶えず再生され、半永久的に供給され、継続して利用できるエネルギー。有限の資源である化石燃料などに代わる、新エネルギー(中小規模水力・地熱・太陽光・太陽熱・風力・雪氷熱・...

再生可能エネルギーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android