SWIFT(読み)スウィフト

デジタル大辞泉 「SWIFT」の意味・読み・例文・類語

スウィフト【SWIFT】[Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication]

Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication銀行証券会社など金融機関通信ネットワークを運営する国際的な非営利法人。1973年に15か国239の金融機関が出資し、送金・決済ネットワークの構築目的として設立本部ベルギーのラ‐ユルプ。国際銀行間通信協会国際銀行間金融通信協会

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共同通信ニュース用語解説 「SWIFT」の解説

SWIFT

各国の金融機関の国際決済ネットワークを運営する「国際銀行間通信協会」の略称。本部はベルギーで、200以上の国・地域の金融機関1万1千社以上が利用し、1日平均約4200万件の国際送金を処理している。利用できないと貿易などに大きな打撃となることから制裁に使われる。過去に北朝鮮イランの銀行を排除した例がある。(ワシントン共同)

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知恵蔵 「SWIFT」の解説

Swift

アップル社が開発した、新しいプログラミング言語。2014年6月に同社のイベントWWDC(Worldwide Developers Conference)で発表された。
アップル社のスマートフォンiPhoneや、タブレットiPadなどのような、iOSを基本ソフト(OS)にするデバイスや、同社のパソコンの基本ソフト「Mac OS X」で動作するアプリケーションを開発するためには、これまで同社の「Objective-C」と呼ばれるプログラミング言語を必要としたが、今後はSwiftがObjective-Cに代わるプログラム言語となる。
なお、Swiftで開発したアプリケーションを利用できるのは、iOSならiOS7以降、Mac OS Xは10.9以降。また、近年は、プログラム開発の生産性を向上させるために、統合開発環境と呼ばれる環境下でプログラム言語を扱うスタイルが主流であり、アップル社では「Xcode」という統合開発環境を用意しているが、14年9月に、Swiftが利用できるXcode6が発表されている。
Swiftは「迅速な」という意味を持つが、その名のごとく、アップル社は、一般的な検索アルゴリズムでは、従来のObjective-Cよりも、最大2.6倍高速とうたっている。
また、Swiftは、変数の型宣言やメソッド定義などが厳密だったObjective-Cに比べ、プログラミングスタイルがかなり緩和され、初心者でも取り組み易い、簡単な文法となったとされている。更に、Objective-Cとの互換性があるため、Swiftから、Objective-Cの部品プログラムを利用したり、SwiftとObjective-Cの双方から、互いのプログラムコードを呼び出したりすることができる。
アップル社の次世代プログラム言語となるSwiftは、企業からの関心が高いだけでなく、学習し易いといった点で、大学等の教育機関にも注目されており、米国では、スタンフォード大学カリフォルニア工科大学を始めとする多くの大学で、講義に取り入れている。

(横田一輝 ICTディレクター/2015年)


Swift

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知恵蔵mini 「SWIFT」の解説

Swift

米国アップル社のiOSおよびOSXのためのプログラミング言語。2014年6月2日(米国時間)、開発者向けカンファレンス「WWDC」の基調講演で発表された。既存プログラミング言語であるObjective-CやCと共存でき、アップルの既存のフレームワークCocoaとCocoa Touchに適合しやすくなっている。アップルではSwiftを「高速で現代的、安全でインタラクティブ」なプログラミング言語だとし、これまでよりも容易かつ安全に応用度の高い開発ができるとしている。また、Objective-CのアプリケーションをSwiftのアプリに移行させることを可能・容易にしたとされている。

(2014-6-9)

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