aibo(読み)あいぼ

知恵蔵 「aibo」の解説

aibo

ソニーが開発した、犬型の家庭向けエンターテインメントロボット初代aiboは1999年6月に登場し、2003年の6代目までに累計15万台が発売された。06年に製造が終了していたが、12年ぶりとなる17年11月1日に7代目の新型が登場した。
aiboという名称は、「AI(人工知能)」と「Eye(目)」をもつ「Robot(ロボット)」であること、そして「相棒」を意味する。ソニーは、aiboが家族に愛情を注がれる対象となることを目指しているため、例えば、頭、口、耳、首、腰、足、しっぽ等合計22カ所に、自社開発の駆動装置を搭載し、本物の犬のような滑らかな動きを可能にしている。
また、ディープラーニング技術を活用した、画像や音声の認識と解析により、家族の一人一人の違いを認識し、魚眼カメラを用いたSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)と呼ばれる技術によって、aiboは、リアルタイムで自分の位置を推定し、3D地図の作成を行い、室内の人々やインテリアなどの配置を感知する。さらに、aibo本体とクラウドが連携して実現されるソニー独自のAI技術によって、家族とのやり取りのデータを収集し、家族が喜ぶような行動を学習するため、aiboは、購入した家庭ごとで動作反応が異なり、性格に似た個々特徴を持つようになる。
aiboの本体価格は198,000(税別)円だが、aiboの能力を向上させるためには、月額2,980(税別)円のベーシックプランへの加入が必要となる。同プランは、専用サーバーに常に接続して、aiboが収集したデータを基に、ディープラーニングを進めるクラウドサービスだ。
ちなみに、家庭にインターネット接続可能なWi-Fi環境がなくても、専用サーバーとの通信ができるように、「aibo専用モバイル通信サービス」が、3年間の利用を条件に無料で提供されている。
17年11月1日、11月11日、12月20日の3回に渡る先行予約販売は、いずれも即完売となっており、正式な販売日は、18年1月11日で、ソニーストアオンライン限定販売となっている。

(横田一輝 ICTディレクター/2018年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

知恵蔵mini 「aibo」の解説

AIBO

ソニーが1999年から2006年にかけて生産・販売していた世界初の家庭用エンターテインメント・ロボット。人とコミュニケーションすることにより学習し、成長する自律型ロボットである。17年の発売期間の間、6世代11機種が開発・販売された。聴覚視覚触覚となるセンサーを備え、生きているペットのように動く。また、内蔵のソフトウエアのプログラムによって、人間からみるとあたかも感情に似た起伏を持つこと、学習能力があることが主な特徴。また、メモリースティックを介して追加プログラムの導入が可能である。初代は日米合わせて5000体の限定受注販売し、日本では20分で完売となり話題となった。

(2014-7-31)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「aibo」の解説

AIBO

ソニーが1999年に発売した犬型のロボット玩具。家庭用エンターテインメント・ロボットの草分け的存在。人間とコミュニケーションをとることにより動作パターンが増えるなど、学習能力をもち、生きたペットのような反応を楽しめることから、多くのユーザーが愛玩した。2006年に製造終了。その後も愛好家のニーズは根強く、撤退から約10年となる2017年、後継機となるaiboが発売された。

aibo

ソニーが2017年に発売した犬型のロボット玩具。同社が1999年から2006年にかけて販売していた家庭用エンターテインメント・ロボット「AIBO」の後継機で、旧AIBOに比べ実際の犬に近いフォルム、進化したAI機能、ネットワーク機能などが特徴。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「aibo」の解説

AIBO

ソニーが「人とロボットの共存」をめざして開発したエンターテインメントロボット。AI(人工知能)、Eye(目)、Robot(ロボット)を組み合わせた造語と、日本語の「相棒」の両方の意味を込めて名付けられた。2005年10月に発表されたAIBO(ERS-7M3)は、コミュニケーション機能が向上し、言葉を話したり、AIBOが写真を撮影して日記を付けたりできる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

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