…しかし書誌学というのは比較的新しい造語であって,たとえば1940年の修訂版《大日本国語辞典》にはまだ採録されていない。書誌学という成語がそれ以前の図書学に代わって用いられるようになったのは,おそらく昭和になってからのことで,英語のbibliographyやフランス語のbibliographieなどを意識した新しい訳語である。これらの近世ヨーロッパ語はギリシア語の〈書物〉を意味するビブリオンbiblionと,〈しるす〉を意味するグラフェインgrapheinとから成り立っている。…
※「Bibliography」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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