アフリカ開発会議(読み)アフリカカイハツカイギ

デジタル大辞泉 「アフリカ開発会議」の意味・読み・例文・類語

アフリカ‐かいはつかいぎ〔‐カイハツクワイギ〕【アフリカ開発会議】

Tokyo International Conference on African Developmentアフリカ諸国の開発支援するために、日本が国際連合世界銀行などと共同で開催する国際会議。1993年にアフリカ諸国の国家元首を東京へ招いて第1回会議が催され、以降5年おきに首脳級会合が開かれている。アフリカ各国の経済成長の加速化、貧困撲滅世界経済への統合、平和の定着持続可能な開発のための環境とエネルギーに関する国際協力などが話し合われる。TICADティカッド

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「アフリカ開発会議」の解説

アフリカ開発会議(TICAD)

日本政府が国連、アフリカ連合委員会などと共催し、開発や支援について議論する首脳級の国際会議。1993年に始まった。英語表記の「Tokyo International Conference on African Development」の頭文字を取って「ティカッド」と読む。前回2022年3月の閣僚会合では、林芳正外相(当時)が、発展途上国を借金漬けにして支配を強める「債務のわな」からの脱却支援を表明した。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

知恵蔵 「アフリカ開発会議」の解説

アフリカ開発会議

日本政府が、アフリカの発展を話し合うことを目的とする国際会議。日本が国連などと一緒に1993年から5年に1度開いてきており、2008年は「第4回アフリカ開発会議」を5月に横浜市で開催する。アフリカ諸国から首脳らが参加する予定。今回は経済成長の促進による貧困削減や、気候変動によって最も影響を受けやすいアフリカへの支援などが議題になる見通し。会議開催のもう1つの目的は、日本の国連安保理常任理事国入りに向けて、国連加盟国の4分の1以上を占めるアフリカ諸国の支持を拡大することだ。ただ、近年、中国が石油などの天然資源獲得を目的に、アフリカに急接近しており、日本の影響力低下も指摘されている。中国は06年に「中国・アフリカ協力フォーラム北京サミット」を北京で開催し、アフリカ48カ国の首脳らを集めて、影響力が増していることを国際社会に見せつけた。

(望月洋嗣 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アフリカ開発会議」の意味・わかりやすい解説

アフリカ開発会議
あふりかかいはつかいぎ

TICAD

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android