アルセロール・ミッタル(読み)あるせろーるみったる(その他表記)ArcelorMittal S.A.

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルセロール・ミッタル」の意味・わかりやすい解説

アルセロール・ミッタル
あるせろーるみったる
ArcelorMittal S.A.

世界最大の鉄鋼メーカー。2006年に、鉄鋼生産量世界首位であったミッタルスチールMittal Steel Co.が同2位のアルセロールArcelor S.A.を買収して成立した。本社所在地はルクセンブルグ。

 前身のミッタル・スチールは1989年の設立当初から積極的な買収を展開し、2006年のアルセロール買収までに、ISG Inc.(インターナショナル・スチール・グループ)など15社以上を買収している。アルセロールは2002年にヨーロッパの鉄鋼メーカー3社が合併して設立された。

 2010年時点で、60か国以上で事業を展開しており、売上高は780億ドルである。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「アルセロール・ミッタル」の意味・わかりやすい解説

アルセロール・ミッタル[会社]【アルセロールミッタル】

インド出身のラクシュミー・ミッタルが率いる世界最大の鉄鋼会社。2006年に当時世界首位のミッタル・スチール(オランダ)が,同2位のアルセロール(ルクセンブルク)を総額約4兆円で買収して誕生した。ミッタル・スチールは1989年の創業以来,米国3位のインターナショナル・スチール・グループ(ISG)を買収するなど,同業他社の買収を繰り返して急成長しており,鉄鋼業界の国際再編を主導してきた。一方アルセロールは,フランスのユジノールなど欧州の鉄鋼3社が合併して2002年に発足,新会社の年間粗鋼生産量は1億1000万トン(2006年)と日本最大手の新日本製鐵の3倍に達し,世界市場の約1割を占める。本社ルクセンブルク。2011年12月期売上高939億7300万ドル。
→関連項目新日鐵住金[株]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android