イタリア社会運動(読み)イタリアしゃかいうんどう(その他表記)Movimento Sociale Italiano; MSI

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イタリア社会運動」の意味・わかりやすい解説

イタリア社会運動
イタリアしゃかいうんどう
Movimento Sociale Italiano; MSI

第2次世界大戦後のイタリアネオファシズム運動。 1948年に成立し,53年の第2回総選挙頃から旧ファシストあるいは南部小市民,農民層を基盤として議会進出。 64年以降のイタリア経済の停滞期から活発となり,70年代には王党派と組んで組織拡大,76年6月の総選挙では上院 15名 (定員 315名) ,下院 35名 (定員 630名) の勢力を示した。

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世界大百科事典(旧版)内のイタリア社会運動の言及

【イタリア】より

…〈赤い旅団〉は国家権力の中枢部を攻撃目標として,政治家や企業家など要人の誘拐や暗殺を企て,実行した。他方,右翼の側では,ファシズムの崩壊直後から,ネオ・ファシズムの立場に立つ〈イタリア社会運動〉の活動が続いていたが,そこから分離した強硬派の集団が爆弾テロを繰り返した。爆弾テロはボローニャとその近辺で多発したが,それはボローニャが共産党市政のモデル都市であることと無関係ではない。…

【ファシズム】より

…また,主要幹部は別として,ファシストの公職追放も限られた範囲にとどまった。 ファシズム崩壊後まもなく,サロ共和国に加わったメンバーの間から,ネオ・ファシズムの動きが生じて,46年12月,ネオ・ファシスト党である〈イタリア社会運動Movimento Sociale Italiana〉(MSI)が結成された。MSIの勢力および路線は,そのときどきで変化をみたが,83年現在,アルミランテを指導者として下院議員42名(得票率6.8%)を有し,社会党に次ぎ第4位を占めている。…

※「イタリア社会運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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