1968年創業で、半導体の設計から製造まで行う世界的大手。米カリフォルニア州サンタクララに本社を構える。半導体メモリーや超小型演算処理装置(MPU)はインテルが開発し、パソコンの処理能力の向上を支えた。積極的な投資を続けており、米オハイオ州に大型半導体工場の建設を予定するほか、ポーランドやイスラエルでも新たな工場の建設を発表した。(ニューヨーク共同)
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アメリカの半導体メーカー。おもにパーソナルコンピュータのMPU(超小型演算処理装置)やネットワーク関連の製品を生産する。パソコン用CPU(中央処理装置)メーカーとしては最大級。本社はカリフォルニア州サンタ・クララ。
[萩原伸次郎]
1968年にアメリカの半導体産業の父とよばれるロバート・ノイスRobert Norton Noyce(1927―1990)とゴードン・ムーアGordon E. Moore(1929―2023)、アンドリュー・グローブAndrew S. Grove(1936―2016)らにより創設された。コンピュータの磁気コア・メモリーにかわる手ごろな値段の半導体メモリーの開発に着手し、1970年に開発したDRAM(ディーラム)は大型汎用(はんよう)機メーカーに歓迎された。1971年にはビジコン社とともに世界初のマイクロプロセッサー「4004」を開発した。日本の電卓メーカーのためにプロセッサーの開発をしたおりに考案されたアイデアで、1個のチップにCPUを載せるという画期的なものであった。長さ約4ミリメートル、幅約3ミリメートルほどのサイズに2300個のトランジスタが組み込まれ、約1万8000本の真空管と大きな部屋が必要であった世界初の大型汎用電子計算機「ENIAC(エニアック)」に等しい処理能力をもっていた。「4004」に続き1974年に開発された8ビットの「8080」はIBMのパソコンシリーズに採用され、マイクロプロセッサーのメーカーとしてインテルの地位が確立した。
その後パソコンの需要は急激に増加し、1990年代には市場のパソコンの8割以上がインテルのマイクロプロセッサーを使用するまでとなり、同社の売上げは急上昇した。インテルの代表的なマイクロプロセッサーであるペンティアムPentiumは、1995年に第6世代にあたるペンティアム・プロ、1997年の5月にはペンティアムⅡが発表された。2300のトランジスタを搭載した「4004」に対し、ペンティアムⅡは750万ものトランジスタが集積されている。1998年にはセレロンCeleronを発表し、その後も新製品の開発を続けている。
[萩原伸次郎]
インテルは1990年代において、パソコンのOS(オペレーティングシステム)ソフトの最大手マイクロソフトと提携し、市場を席捲(せっけん)した。マイクロソフトのOSであるウィンドウズWindowsとインテルの名称を合わせて「ウィンテル帝国」とよばれる地位を確立。しかし、マイクロプロセッサーの市場をめぐる性能と価格競争にはすさまじいものがあり、市場占有率で首位を維持し続けることがむずかしくなっている。インテルではマイクロプロセッサーのほか、グラフィック機能をサポートするチップセット、プリンターやコピー、ファックスなどに使う埋め込みチップ、データ保存用のフラッシュメモリーチップなども生産している。1999年、インテルはネットワーク・通信市場での事業拡大を図り、コンピュータ通信機器やシステムを供給する大手メーカーであるダイアロジック社、通信用IC(集積回路)の有力企業レベル・ワン・コミュニケーションズ社を買収した。日本へは1971年(昭和46)に進出し、1976年に日本法人としてインテルジャパンを設立。1997年2月、設立20周年を機にインテルと社名変更した。
[萩原伸次郎]
2006年にはアップル・コンピュータ(現アップル)のマッキントッシュにもCPUが採用された。2010年の売上高は436億ドルで、1992年以来、世界最大の半導体メーカーの座を維持している。
[編集部]
イタリアのプロサッカークラブ。ホームスタジアムはミラノのジュゼッペ・メアッツァ(収容人員8万0065)。リーグ優勝18回、UEFAチャンピオンズ・リーグ優勝3回(2010年現在)。クラブの起源はACミランと同じミラン・クリケット・アンド・フットボールクラブであるが、1908年、外国人選手加入についてクラブ内で意見の対立を生じ、クラブを離脱した役員たちによって新たに創設された。チームの正式名称はインテルナチオナーレ・ミラノであるが、通常インテルとよばれる。インテルの名が世界的に知られるようになったのは、1960年代のことである。FCバルセロナ(スペイン)の監督として、すでに名声を博していたエレニオ・エレラHelenio Herrera(1917―1997)が監督に就任し、強固なディフェンスと鋭いカウンターアタックを徹底、「カテナチオ(かんぬき、鍵(かぎ)の意味で、ゴールに鍵をかけたような堅い守りを敷くシステム)」とよばれるスタイルをつくりあげた。1964、1965年とヨーロッパ・チャンピオンズ・カップ(現、UEFAチャンピオンズ・リーグ)を連覇。ジャチント・ファケッティGiacinto Facchetti(1942―2006)、サンドロ・マッツォーラSandro Mazzola(1942― )、ルイス・スアレスLuis Suárez(1935―2023、スペイン)といった名プレーヤーを輩出した。1989年には、ユベントスから移った監督ジョバンニ・トラパットーニGiovanni Trapattoni(1939― )の下、ローター・マテウスLothar Matthäus(1961― 、ドイツ)、アンドレアス・ブレーメAndreas Brehme(1960―2024、ドイツ)、ラモン・ディアスRamon Diaz(1959― 、アルゼンチン)らの活躍でリーグ優勝した。その後も、ロナウドRonaldo Luiz Nazário de Lima(1976― 、ブラジル)をはじめとするスタープレーヤーの獲得を積極的に行っている。
[西部謙司]
2005~2006シーズン、「カルチョ・スキャンダル」による八百長問題の処分により、1位ユベントスが優勝を剥奪(はくだつ)され、2位ACミランも30ポイントの減点となり、17季ぶり14度目のセリエA優勝を果たした。以降2009~2010年シーズンまでセリエAを五連覇、2009~2010年シーズンにはUEFAチャンピオンズ・リーグでも優勝した。
[編集部]
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出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
…花型は組版の輪郭や内部を装飾するためのものである。罫線は各種の印刷する際に用いられる金属の薄片をいい,込物は余白の部分を埋めるために組みこむもので,これには字間に入れるスペース,行間に入れるインテル,大きな空白を埋めるためのジョスなどがある。印刷活版印刷【山本 隆太郎】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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