オラクル(読み)おらくる(英語表記)Oracle Corporation

デジタル大辞泉 「オラクル」の意味・読み・例文・類語

オラクル(Oracle Corporation)

米国の大手データベースソフトウエア会社。1977年、ラリーエリソンにより設立。また、同社の代表的製品であるオラクルデータベースの通称。

オラクル(oracle)

神のお告げ。神託。託宣。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「オラクル」の解説

オラクル

データベース管理サービスなどを世界で展開する米ソフトウエア大手。ラリー・エリソン会長兼最高技術責任者(CTO)ら3人が1977年に創業したソフトウエア開発ベンチャーが前身。ハイテク企業が集積するカリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を置く。82年に現社名に変更した後、86年にナスダックに上場した。2020年5月期決算の売上高は前期比1%減の390億6800万ドル(約4兆1400億円)。従業員数は13万6千人。(ニューヨーク共同)

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

精選版 日本国語大辞典 「オラクル」の意味・読み・例文・類語

オラクル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] oracle ) 神のお告げ。神託。託宣。〔外来語辞典(1914)〕
    1. [初出の実例]「寄席芸人〈略〉少くとも、滑稽とか、頓智とかいふやうな領域に於ては、彼等が一種のオラクルであった」(出典:孤蝶随筆(1924)〈馬場孤蝶〉文化の変遷と寄席の今昔)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オラクル」の意味・わかりやすい解説

オラクル(企業名)
おらくる
Oracle Corporation

アメリカコンピュータソフトウェア会社。1977年、ラリー・エリソンLarry Ellison(ローレンス・ジョセフ・エリソンLawrence Joseph Ellison)(1944― )が中心となってSoftware Development Laboratories(SDL)として設立された。1979年に世界最初の商用SQLリレーショナルデータベース管理システムといわれるオラクルVersion2を発表。社名をRelational Software Inc.(RSI)と変更した。同社の沿革によれば、Version1の正式リリースは行われていない。1983年には社名をオラクルに変更。

 1990年ころに一時経営危機に陥るが、それ以外の時期は順調に業績を伸ばしてきた。企業買収に関しても、ディジタル・イクイップメント・コーポレーションDigital Equipment Corporation(DEC)のリレーショナルデータベースRDB)部門をはじめとして、ピープルソフトPeopleSoft, Inc.など多くの企業や部門を吸収合併。2010年には、ワークステーションを中心とするコンピュータ・メーカーのサン・マイクロシステムズを傘下に収めた。

 主力製品のオラクルは、主に基幹業務で使われるデータベースで、リレーショナルデータベース管理システム(Relational DataBase Management System=RDBMS)に分類される。一般にオラクルという場合、このトータルのソフトウェア群をさす。それを中心に基幹業務を統合する企業提案として製品提供している。オラクル社では、オラクルマスターとよばれる自社製品に対する技能認定制度を制定している。また自社だけでなく取引先企業も含めた技術者のスキルアップに力を入れていることでも有名である。

[編集部]


オラクル(神託)
おらくる
oracle

ラテン語orareから派生した語で、神託とも訳される。人間は、人生の、あるいは国家、社会の難局に直面すると、人力を超えた神の指示を仰いできた。そのようなとき語られる神のことばがオラクルである。オラクルの種類は、神のことばを聞く手段によって夢神託(オラクル)、占い神託、忘我状態の巫者(ふしゃ)によって語られるオラクルなどがある。古代ではギリシアデルフォイのオラクルが有名である。

[月本昭男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オラクル」の意味・わかりやすい解説

オラクル
Oracle Corporation

アメリカ合衆国の企業向けコンピュータソフトウェアメーカー。リレーショナルデータベース管理システム「オラクルデータベース」の開発で知られる。1977年,ラリー・エリソンらによってソフトウェア・デベロップメント・ラボラトリーズとして設立。1979年,構造化照会言語 SQL; Structured Query Languageを使った最初期の商業用リレーショナルデータベースプログラム「オラクル」を発表。汎用性の高いこのデータベースプログラムは急速に広まった。1982年社名をオラクルに変更。1986年株式公開。「オラクル」は着実な成長を遂げたが,会社の発展をもっぱら支えたのは,ソフトウェア事業の積極的買収戦略であった。1990年代半ば,不要な機能を省いたネットワーク・コンピュータに投資し力を入れたが,この戦略は不首尾に終わった。しかしワールド・ワイド・ウェブ技術対応の製品を早い段階から開発し,これらの製品は企業買収とともに同社の成長を支えた。2010年サンマイクロシステムズを買収,プログラム言語 Javaオペレーティングシステム Solarisに加え,オープンソースデータベース MySQLも所有した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

IT用語がわかる辞典 「オラクル」の解説

オラクル【Oracle】

アメリカのデータベースソフトメーカー。1977年設立。本社はカリフォルニア州レッドウッドショアーズ。◇同社製品「Oracle Database」の略称として用いられることもある。⇒Oracle Database

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「オラクル」の解説

オラクル

「Oracle」のページをご覧ください。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオラクルの言及

【多重放送】より

…従来の放送電波に,多重伝送技術を応用して,一つ以上の信号を付加して伝送し,新たなサービスあるいはその拡張をねらう放送をいう。広い意味では,白黒テレビジョンに色信号を付加して伝送する現在のカラーテレビジョン放送も,FM放送におけるステレオ放送も多重放送の一種であるが,近年ではテレビジョン多重放送がその代表例である。放送法では,テレビジョン多重放送はテレビジョン放送の電波に重畳して音声その他の音響,文字,図形その他の映像,または信号を送る放送と定義し,その中には音声や音響を送るテレビ音声多重放送と文字や図形を送るテレビ文字多重放送(文字放送)とがある。…

※「オラクル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android