スタイリスト

デジタル大辞泉 「スタイリスト」の意味・読み・例文・類語

スタイリスト(stylist)

身なり・服装に凝る人。おしゃれ
立ち居振る舞いに気を配る人。気どりや。
文体に特に気を配って書く人。文章家
モデル服飾や写真撮影の準備手配をする人。
デザインの方向づけをしたり、デザインをアレンジして商品ラインを具体化したりする人。
[類語]洒落者伊達者ダンディー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「スタイリスト」の意味・読み・例文・類語

スタイリスト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] stylist )
  2. 文章の様式や文体に特に気をつけて文章を書く人。名文家。
    1. [初出の実例]「この文章が〈略〉西欧風のスタイリストの精巧なる技術に従ったものか」(出典:文章政治学(1952)〈武田泰淳〉)
  3. 身なり、格好に気を配るおしゃれな人。気取り屋。
  4. ( ふだんの言動に関して ) 気取りやきざっぽさのある人。
    1. [初出の実例]「気障(きざ)だとか、エゴイストだとか、スタイリストだとか、文学青年だとか」(出典闘牛(1949)〈井上靖〉)
  5. ファッション写真や商業写真などのモデルの服装、装身具などの組み合わせを考えたり、いろいろな手配をしたりすることを職業とする人。
    1. [初出の実例]「亜希は肩をすくめてスタイリストの言葉を聞き流し」(出典:燃える秋(1978)〈五木寛之〉六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スタイリスト」の意味・わかりやすい解説

スタイリスト
stylist

元来,名文家,文体に凝る作家の意であるが,日本では服装や身なりに特別気を配る人,つまり気どり屋の意でも使われてきた。今日の日本ではファッション,室内装飾,デザインなどの世界で,作品の美的効果を高めるために,髪型,衣装,セットなどの調整を指導したり助言したりする人の意で使われている。元来のアメリカ語にこの意はなく,ファッション界では,この語を導入したフランス語の「スティリスト」も含めて,ファッションの社会的演出上重要な役割を果す人または職業として,広義デザイナーとほとんど同義に使われている。デザイナーとの違いは,商品の企画にかかわり,彼らによるオリジナルデザインを消費者の立場からアレンジし商品化する,という点にある。おそらくこの語は,「流行型に合せてつくる」意のアメリカ語に基づくもので,1920年代以降の量産制に始る「流行型や一定の型にデザイン全般を整える役割を果す人」の意からの転用であろう。日本でいうスタイリストは,役割上むしろコーディネーター coordinatorに近い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「スタイリスト」の意味・わかりやすい解説

スタイリスト

雑誌編集,映画撮影や,舞台コレクションなどで,モデルや俳優の衣服,携える小物やアクセサリーなどを調和よく選び整える職業。本来はデザイナーのことで,フランス語ではスティリストstylisteという。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android