ちゃっと(読み)チャット(その他表記)chat

翻訳|chat

デジタル大辞泉 「ちゃっと」の意味・読み・例文・類語

ちゃっ‐と

[副]
すばやく動作をするさま。さっさと。すぐに。
道寄りをして遊山をしをって―帰らぬ」〈虎清狂・文荷
わずかに動作をするさま。ちょっと。
「―拝まっしゃれと」〈浄・浪花鑑

チャット(chat)

おしゃべりの意》コンピューターネットワーク上で、二人以上の相手とリアルタイムで短いメッセージをやり取りするシステムサービス。また、それらを利用してメッセージをやり取りすること。
[補説]パソコン通信のサービスとして広まったが、次第にインターネット上で利用されるようになった。

チャット(〈ミャンマー〉kyat)

ミャンマーの通貨単位。1チャットは100ピア。キャット

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精選版 日本国語大辞典 「ちゃっと」の意味・読み・例文・類語

ちゃっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 動作の迅速なさまを表わす語。すばやく。敏捷に。また、いきなり。ちゃと。
    1. [初出の実例]「ちゃっと云い出す、面白し」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)四)
    2. 「いつも一人使にやれば道よりをして、ゆさんをしおって、ちゃっとかへらぬ」(出典:虎明本狂言・文荷(室町末‐近世初))
  3. 動きがわずかであるさま、かりそめであるさまを表わす語。ちょっと。すこし。ちゃと。
    1. [初出の実例]「人にをくりたり、人をしてなしたりなんどすることも、別してとりつくろひもせず、ちゃっとそっとした事ぞ」(出典:史記抄(1477)一五)
    2. 「マアコレちゃっと拝まっしゃれと」(出典:浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)四)

チャット

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] chat 「おしゃべり」の意 ) パソコン通信で、複数の相手と同時に交信し、文字による会話をすること。

チャット

  1. 〘 名詞 〙 ( kyat ) ミャンマーの通貨単位。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ちゃっと」の意味・わかりやすい解説

チャット
ちゃっと
chat

コンピュータ・ネットワーク上で、リアルタイムで行われる対話のこと。1980年代なかばから1990年代に盛んであったパソコン通信時代からあるオンラインサービスで、短い文章のやりとりで会話のようにコミュニケーションを図る。インターネットの普及や通信環境の充実により、文字だけのテキストチャット以外にも、音声を送受信して電話のように会話するボイスチャットや、テレビ電話のように動画で話をするビデオチャットも登場している。chatとは、おしゃべりや歓談という意味の英語である。

 電子メールや掲示板との違いは即時性で、入力した発言をそのまま他のメンバーに伝えることができる。また、履歴を残せる機能もあるため、企業のユーザーサポートなどでも使われている。

 Skype(スカイプ)インスタントメッセージやYahoo!(ヤフー)メッセンジャーなどの専用ソフトや、無料通話やメールアプリとして認知されているLINE(ライン)のチャット機能など、使える環境も幅広い。また、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でも、Facebook(フェイスブック)チャットやGoogle(グーグル)トーク、Gmail(ジーメール)のチャット機能などが提供されている。

 利用者は、チャットルームとよばれるメンバー同士がメッセージ交換する場に入り、基本的に多人数で会話を進める。匿名(ハンドル名)・実名が選べたり、利用者を特定条件で制限できるなど、有料のものを含めさまざまな形での機能とサービスが提供されている。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「ちゃっと」の意味・わかりやすい解説

チャット

パソコンの画面とキーボードを使い,インターネットやパソコン通信で,文字のやり取りをリアルタイムに行うこと。チャット(chat)とは英語で〈おしゃべり〉の意。参加者が入力すると画面に相手の名前(ハンドルネーム)と入力した文字が現れ,これを複数の参加者の間で繰り返し,会話や議論を行うことができる。
→関連項目ポータル・サイト

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ちゃっと」の解説

チャット

おしゃべりの意味で、ネットワークでつながれたメンバーとリアルタイムで文字による会話を楽しむこと。インスタントメッセージや、電子掲示板での会話もチャットのひとつ。チャットをするには、Webページのチャットルームや、インスタントメッセンジャーなどのアプリケーションを使用する。オンラインゲームやSkypeなどのインターネット電話ソフトもチャットの機能を備えている。

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パソコンで困ったときに開く本 「ちゃっと」の解説

チャット

文字を使って、ネットワーク経由で遠隔地の人と時間差なしで会話すること、もしくはその機能のことです。チャットとは「おしゃべり」のことです。インスタント・メッセージングの主機能ですが、ウェブサイトやネットゲームなどでも利用されることがあります。
サービスによっては、会話の当事者同士でなくても会話内容を読める場合があります。
⇨インスタント・メッセージング

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

IT用語がわかる辞典 「ちゃっと」の解説

チャット【chat】

インターネットなどのコンピューターネットワークを利用して、1人または複数の相手とリアルタイムでメッセージのやり取りをすること。◇おしゃべりの意から。文字に音声を追加したものを「ボイスチャット」という。

出典 講談社IT用語がわかる辞典について 情報

とっさの日本語便利帳 「ちゃっと」の解説

チャット

インターネット上の雑談。チャットのできるサイトには様々なジャンルの話題が用意されており、その中から関心のある話題を選んで話に参加する仕組みになっていることが多い。

出典 (株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」とっさの日本語便利帳について 情報

知恵蔵 「ちゃっと」の解説

チャット

ネット上で、キーボードを使っておしゃべりをすること。掲示板との違いは、参加者がリアルタイムに話題をやりとりし、「かけあい」のような状態になる点。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ホームページ制作用語集 「ちゃっと」の解説

チャット

リアルタイムに文字や絵文字を利用して会話するコンピュータネットワーク上のコミュニケーション手段のひとつ。

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デジタル大辞泉プラス 「ちゃっと」の解説

チャット

栃木県宇都宮市、うさぎやが製造・販売する銘菓。卵とバターの風味をいかした楕円形の焼き菓子。

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