デジタル人民元(読み)デジタルジンミンゲン

デジタル大辞泉 「デジタル人民元」の意味・読み・例文・類語

デジタル‐じんみんげん【デジタル人民元】

中国中央銀行中国人民銀行発行するデジタル通貨CBDC)。2020年に深圳しんせんで初の実証実験が行われ、2022年の北京冬季オリンピックでは外国人にも公開された。デジタル通貨電子決済DCEP(Digital Currency Electronic Payment)。e-CNY(electric Chinese yuan)。

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関連語 深圳

共同通信ニュース用語解説 「デジタル人民元」の解説

デジタル人民元

中国の法定通貨人民元のデジタル版。中国政府直属の中国人民銀行(中央銀行)が発行し、現金と同様の価値を持つ。スマートフォン決済が急速に普及し、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)も登場する中、デジタル決済の主導権を政府が握る狙いで研究を加速してきた。2019年末以降、広東省深〓(土ヘンに川)、江蘇省蘇州などで実証実験を順次開始し、徐々に対象都市を広げている。将来は国際決済も視野に入れている。米国では、基軸通貨であるドル地位を脅かす可能性も指摘されている。(北京共同)

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知恵蔵mini 「デジタル人民元」の解説

デジタル人民元

中国の中央銀行である中国人民銀行が発行を計画しているとされるデジタル通貨の通称。正式名称は「デジタル通貨電子決済(DCEP)」。2019年、同行が発行に向けて準備を進めていると報じられた。法定通貨の人民元に1対1で連動し、主に同国内での小売り決済に導入される見通し。金融機関が中国人民銀行からデジタル人民元の発行を受け、一般消費者に人民元と交換する形で提供する2層運営システムを採用するとみられている。

(2019-12-10)

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