ドラフト会議(読み)どらふとかいぎ(英語表記)draft

翻訳|draft

知恵蔵 「ドラフト会議」の解説

ドラフト会議

新人選手を選択する会議。1965年、契約金の抑制と戦力均等化を目的に、米国NFLのシステムを採用する形でスタート。メジャーリーグも同年スタートしているが、日本ではクジ運での報酬格差に選手側から不満が高まり、再三方式が変わった。93年に、高校生を除く一定選手に逆指名権を認め、2001年には各球団に自由獲得枠2を与えた。05年からは、高校生と社会人・大学生の分離ドラフトに。高校生は1巡目だけ入札抽選、その後はウェーバー順に指名し、社会人・大学生に関しては自由獲得枠を希望入団枠と改名して1枠だけ設ける2年間の暫定システムを採用した。07年のシステムでは、高校生選択会議と社会人・大学生ほか選択会議に分けて行い、06年まで採用されていた希望入団枠は撤廃された。1巡目で指名が重複した場合には抽選で決定。2巡目以降は、前年度成績の低いチームから指名するウェーバー方式で決めていく。 なお、社会人・大学生ほか選択会議の後に、育成選手を獲得するための育成ドラフト、または2次ドラフトを行う。07年は計15選手が指名された。

(武田薫 スポーツライター / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典(旧版)内のドラフト会議の言及

【ドラフト制度】より

…この制度は,契約金の際限ない高騰を防ぎ,各球団の戦力をできるだけ均衡化することを目的としたもので,日本では1965年に最初の会議が開かれている。アメリカでは下位リーグの選手を上位リーグの球団が契約する際の便法としてドラフト会議が早くから行われていたが,新人選手に対する制度として確立したのは1964年からである。また,プロのアメリカン・フットボールでも同様の制度を1936年から採用している。…

※「ドラフト会議」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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