フィナンシャルタイムズ(読み)ふぃなんしゃるたいむず(その他表記)Financial Times

翻訳|Financial Times

デジタル大辞泉 「フィナンシャルタイムズ」の意味・読み・例文・類語

フィナンシャル‐タイムズ(The Financial Times)

イギリスなどで読まれている日刊高級紙の一。1888年に創刊当初シティーの金融業者を主な読者としたが、後に政治社会などの記事も充実させ、ドイツ米国など国外でも販売している。全世界での発行部数は35万6194部(2011年6月)で、英国外での部数の方が多い。2015年より日本経済新聞社の傘下FT

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共同通信ニュース用語解説 「フィナンシャルタイムズ」の解説

フィナンシャル・タイムズ

英国の有力経済紙。米国のウォールストリート・ジャーナル(WSJ)と並び世界的な影響力を持つ経済メディアとされる。発行元の本社ロンドン。創刊は1888年で、デジタル版にも力を入れている。出版事業などを展開する英メディア大手ピアソンの傘下にある。これまでも米国のメディア企業などによる買収観測が浮上していた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィナンシャルタイムズ」の意味・わかりやすい解説

フィナンシャル・タイムズ
ふぃなんしゃるたいむず
Financial Times

イギリスの経済専門日刊紙。1888年、シェリダンJames Sheridanとその兄弟によって創刊され、その後競合する経済紙4紙との競争を経て、1945年に残る最後の1紙『フィナンシャル・ニューズ』を買収し、イギリスを代表する経済紙の地歩を固めた。トレードマークでもあるピンク色新聞紙は創刊間もない1893年から使われている。1957年には、大手メディア企業ピアソンの傘下に入り、ペンギン・ブックス部門、教育部門とともにグループ一角を構成するようになった。国内にとどまらず、世界のビジネス・金融ニュースを報道するほか、政府の経済政策についての論説・意見は大きな影響力をもつ。部数こそ多くないが、その権威と伝統においてアメリカの『ウォール・ストリート・ジャーナル』と並んで世界の双璧(そうへき)をなす。海外展開も活発で、1979年にヨーロッパ大陸に進出、1985年に国際版をアメリカで刊行し、1997年からは本格的にアメリカ版を創刊した。印刷拠点は、アメリカ国内に8か所、イギリスに3か所、それ以外の国々に13か所を有する。ウェブ版は1995年からスタートした。本紙部数は2000年時の43万部から2011年には38万部へと減少している。

[橋本 直]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィナンシャルタイムズ」の意味・わかりやすい解説

フィナンシャル・タイムズ
Financial Times

イギリスの代表的な日刊経済新聞。経済週刊誌『エコノミスト』同様に,イギリス国内経済および世界経済全般について適切な報道を行なうとして評価されている。1888年ジェームズ・シェリダンとその兄弟によって『ロンドン・フィナンシャル・ガイド』London Financial Guideとして創刊された。同 1888年2月13日,現在の名称に変更。1945年競合の『フィナンシャル・ニュース』Financial News紙(1884創刊)を吸収合併した。1957年,イギリスのメディア企業大手ピアソンに買収される。1979年に初めてヨーロッパ版を発行したのを機に世界中に展開され,2015年現在 40ヵ国以上に編集拠点をもつ。1994年には高所得者向けのライフスタイル雑誌 "How To Spend it"を創刊した。1995年他紙にさきがけてウェブサイトを開設,以降紙面のデジタル化に力を入れており,2002年にはサブスクリプション(定期購読型の課金制度)を導入した。2015年,新聞を傘下に置く持株会社フィナンシャル・タイムズ・グループが日本経済新聞社に 8億4400万ポンドで買収された。創刊当初の 1893年に『フィナンシャル・ニュース』との差別化をはかるために採用した薄いピンク色の紙面(および画面)が特徴。(→新聞

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知恵蔵mini 「フィナンシャルタイムズ」の解説

フィナンシャル・タイムズ

イギリスの日刊新聞。米国のウォール・ストリート・ジャーナル紙と並び称される国際的経済誌で、フィナンシャル・タイムズ・グループが発行している。1888年にロンドンで創刊され、1957年にはイギリスの教育・出版大手企業ピアソンPLCの傘下となった。有料購読者数は73万7000人(公称)で、うち電子版の購読者が7割を占める。2015年7月23日、日本経済新聞社がピアソンPLCより、フィナンシャル・タイムズ・グループの全株式を8億4400万ポンド(約1600億円)で買収することを発表した。

(2015-7-27)

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