砂糖に水を加え、一定の温度(110~140℃ぐらい)まで煮沸したものを40℃まで冷却して、麺棒(めんぼう)、ミキサーなどですり、純白に仕上げたもの。ケーキやクッキーの装飾、たとえばエクレアの上面につけたり、チョコレート衣をつくるときに用いる。白ワインを加えて伸ばし、各種菓子の上面にかける。純白なフォンダンは、紅などの色素で好みの色付けをすることもできる。またフォンダンを芯(しん)にして、チョコレート衣をかけたキャンディー、チョコレートクリームやフルーツペーストを芯にしてフォンダンをかけたボンボンなどがある。なお、フォンダンは使用の際、湯煎(ゆせん)にして、白ワインで溶かしてから使う。密閉した容器に入れておくと、長期間保存することもできる。最近はフォンダン専門の工場もでき、大量に製造され、市販されている。
[小林文子]
…(3)その他 キャンディゼリーは単にゼリーとも呼ばれ,砂糖,水あめを煮詰め,ゼラチン,寒天などを加えたもので,グラニュ糖をまぶしたり,オブラートで包んで市販されている。フォンダンは,煮詰めた糖液を急激に冷まし,白くクリーム状になるまで攪拌(かくはん)して砂糖の結晶化を促進させたもので,そのままケーキのコーティングに用い,また型に流し入れて固める。このキャンディは口に入れると溶けやすく,ほかのキャンディやチョコレートの芯にも使われる。…
…コーティングとは,台となる菓子に種々の材料を塗ったり流しかけたりして,全体または一部をおおうことをいう。適温で溶かしたフォンダン(砂糖と水あめのシロップを練り合わせた糖衣)やクーベルチュールと呼ばれるコーティング用チョコレート,クリーム類,メレンゲ(卵白と砂糖を泡立てたもの),マジパン(アーモンドの粉末とシロップを混ぜ合わせて作る生地)などが用いられる。絞出しは,絞出袋と種々の形と大きさの口金を用いてクリーム類などを絞り出し,線や形を作り出すもので,デコレーションケーキには欠かせない技術である。…
…日本では糖衣の中に洋酒の入ったウィスキーボンボンやリキュールボンボンが知られるが,ほかにもいろいろのものがある。例えば,砂糖と水でつくったシロップを煮つめて冷まし,白くなるまで練ったフォンダンfondantに洋酒,着色料などを加えて型に流し固めたものや,これにチョコレートをかぶせたものがあり,アーモンドなどのナッツ類に糖衣をかぶせたドラジェdragéeやゼリー菓子もボンボンに含まれる。【辻 静雄】。…
※「フォンダン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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