プロパン

デジタル大辞泉 「プロパン」の意味・読み・例文・類語

プロパン(propane)

メタン系炭化水素の一。無色無臭可燃性気体で、液化しやすい。石油天然ガス成分燃料などに使用分子式C3H8 示性式CH3CH2CH3

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精選版 日本国語大辞典 「プロパン」の意味・読み・例文・類語

プロパン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] propane )
  2. 飽和鎖式炭化水素一つ化学式 C3H8 天然ガス、原油に含まれ、分解ガスとして石油精製工程で副成する。主として燃料。ほかに冷媒・溶剤として用いられる。
  3. プロパンガス」の略。
    1. [初出の実例]「やっぱりプロパンはちがうねえ、大分沸いてきたよ」(出典:階級(1967)〈井上光晴〉一一)

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化学辞典 第2版 「プロパン」の解説

プロパン
プロパン
propane

C3H8(44.10).CH3CH2CH3湿性ガスの一成分.原油中に溶存する.石油系炭化水素の分解または改質により副生する.製法は,上記のガスより濃縮し,低温分留などにより分離する.構造は,エタン水素原子の一つがメチル基と置換したもので,∠C-C-C112°を示す.弱い特異臭のある,空気より重い無色の気体.融点-187.69 ℃,沸点-42.07 ℃.爆発範囲2.4~9.5体積%.化学反応性は低いが,ゼオライト触媒を用いて芳香族炭化水素を合成するプロセス原料となる.単独に,またはプロペンブタンブテンなどとの混合物で,液化石油ガスとして燃料に用いられる.また,潤滑油精製の脱ろう用溶剤に用いられる.[CAS 74-98-6]

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改訂新版 世界大百科事典 「プロパン」の意味・わかりやすい解説

プロパン
propane

炭素数3個のアルカン脂肪族鎖式飽和炭化水素)。化学式CH3CH2CH3。弱い特異臭をもつ無色の気体で,空気より重い。融点-187.69℃,沸点-42.07℃,比重1.5(空気=1)。天然ガスの一成分として産し,また原油中に溶存して,石油精製における蒸留ガスに含まれる。重質油の分解(クラッキング)また接触改質などの際に副生する。化学反応性は低いが,脱水素してプロピレン,塩素化により塩化プロパン,ニトロ化によりニトロプロパンなどを生成させることができる。プロピレン,ブタン,ブチレンなどとの混合物は液化石油ガス(LPG,また俗にプロパンガス)と呼ばれ,家庭用燃料として多量に消費されるほか,冷媒,エーロゾル剤,溶剤,化学原料用などに用いられる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プロパン」の意味・わかりやすい解説

プロパン
ぷろぱん
propane

アルカンのうち炭素3個の炭化水素をいう。天然ガスおよび粗石油の成分。無臭の気体で、輝かしい炎を出して燃える。燃焼熱は1モル当り528.4キロカロリー(定容)。燃料としてブタンと混合したものが用いられる。有機合成原料となり、高濃度で麻酔作用がある。

[佐藤武雄]


プロパン(データノート)
ぷろぱんでーたのーと

プロパン
  CH3CH2CH3
 分子式  C3H8
 分子量  44.1
 融点   -187.69℃
 沸点   -42.07℃
 比重   1.562(空気=1)
 燃焼熱  528.4kcal/mol(定容)
 爆発範囲 2.4~9.5容量%

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百科事典マイペディア 「プロパン」の意味・わかりやすい解説

プロパン

化学式はCH3CH2CH3。メタン系炭化水素の一つ。無色の可燃性気体。融点−188℃,沸点−42.1℃。純粋のものは無臭。反応性は乏しい。脱水素によりプロピレンCH3CH=CH2が得られる。石油の分解ガスとして製造され,燃料,冷媒,エーロゾル剤として利用。→液化石油ガス
→関連項目石油化学

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロパン」の意味・わかりやすい解説

プロパン
propane

化学式 C3H8炭化水素。純粋なものは無色無臭の気体。沸点-42.1℃,融点-187.7℃。石油化学工業の重要な原料である。またプロピレンなどとともに液化石油ガスとして燃料に用いられる。

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リフォーム用語集 「プロパン」の解説

プロパン

無色で可燃性を持ち、常温では気体である、天然ガスの成分の一つ。他の天然ガス成分とは異なり空気よりも1.5倍重い。住宅等で見られる、LPガスとして販売される事が多い。

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