デジタル大辞泉
「モサド」の意味・読み・例文・類語
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モサド
外国での情報収集活動や秘密工作を目的としたイスラエルの情報機関の一つ。ヘブライ語で「機関」を意味する。イスラエル建国翌年の1949年に前身機関が創設。その後任務が拡大し現在の形になった。パレスチナ組織など敵対勢力要人を狙った大胆な暗殺工作で恐れられる一方、秘密活動の失敗で厳しい批判を受けたこともある。現在のバルネア長官はパレスチナ自治区ガザの停戦交渉でイスラエル交渉団のトップを務める。(エルサレム共同)
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モサド
Mossad
イスラエルの諜報機関。正式名称は Mossad Merkazi Le-modiin U-letafkidim Meyuhadim (ヘブライ語で中央諜報安全機関の意) で,Mosadと綴られる場合もある。イスラエルの五つの主要情報機関のうち最重要機関に位置づけられ,諜報活動,情報収集,外国における秘密政治作戦を担当する。長官は首相直属。アラブ諸国をはじめとする各国で多数の秘密諜報員を活動させており,その工作員がイスラエルの敵対者や外国に逃れたナチスの元幹部に対する秘密作戦を実行したと考えられている。 1960年にはモサド工作員がアルゼンチンで元ナチス党員アドルフ・アイヒマンを誘拐し,イスラエルに連行。 1972年にはミュンヘン・オリンピック村襲撃事件に関与したアラブ人ゲリラ指導者を暗殺したといわれる。 1976年にはウガンダのエンテベ空港で,ハイジャックされたイスラエル発の航空機から人質を救出した (→エンテベ空港事件 ) 。また,ヨーロッパ,中東,北アフリカで相次いだパレスチナ人指導者の暗殺にもモサドが関与していた。 1951年にモサドを創設し,1963年まで長官を務めたイッサー・ハレルがモサドをプロ集団に育て上げたといわれる。
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モサド
イスラエルの情報機関。イスラエル諜報特務庁でモサドと通称される。1949年,ベン・グリオン首相によって創設された。ナチス戦犯の追求や,パレスティナをはじめイスラム諸国を対象とする諜報活動,特務工作,秘密工作を主要任務として,全世界で活動している。局員は精選されており,世界屈指の諜報・秘密工作能力を持つ情報機関といわれ,イスラエルの安全保障の核を担う。敵勢力の要人襲撃や暗殺などの準軍事活動を容赦なく実行することでも恐れられており,敵対するイスラム勢力からは,テロ組織という非難もしばしば出ている。
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世界大百科事典(旧版)内のモサドの言及
【情報機関】より
…国の存立の特異性から,情報機関の必要性を非常に強く感じている。イスラエルの情報機関はモサドMossad(中央情報局),アガフ・モディーン(国防軍情報局。単にモディーンとも呼ぶが,通称はアマンAman),およびシャバクShabak(国家保安局)が中心である。…
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