中原邦平(読み)ナカハラ クニヘイ

20世紀日本人名事典 「中原邦平」の解説

中原 邦平
ナカハラ クニヘイ

明治・大正期の修史家 毛利家編輯所員。



生年
嘉永5年6月15日(1852年)

没年
大正10(1921)年3月1日

出生地
周防国大島郡久賀村(山口県久賀町)

学歴〔年〕
司法省法律学校〔明治11年〕中退,外国語学校〔明治12年〕卒

経歴
漢学陽明学を学んだのち、明治4年上京、宣教師ニコライにロシア語を学ぶ。12年外国語学校卒業後、13〜18年参謀本部に出仕、ロシア語の翻訳に従事。19年毛利家編輯所に入り、30余年間旧長州藩の維新史編修に携わる。44年より文部省維新史料編纂会常任委員として維新史の修史、研究に従った。また大正4年臨時帝室編修局御用掛となり「明治天皇紀」の編修に関与した。著書に「井上伯伝」(全7巻 別巻2)「伊藤公実録」「長井雅楽詳伝」「勤皇諸士遺墨帖 人名略伝」(全4巻)など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

朝日日本歴史人物事典 「中原邦平」の解説

中原邦平

没年:大正10.3.1(1921)
生年:嘉永5.6.15(1852.7.31)
明治大正期の修史家。周防国大島郡久賀村(山口県大島町)に生まれる。明治11(1878)年,司法省法律学校を中退,13年から18年に参謀本部出仕,22年,東京・芝白金の毛利家編輯所に入り,44年維新史料編纂会常任委員に,大正4(1915)年,臨時帝室編修局御用掛になる。毛利家編輯所では,兼重慎一の部下として,長州藩の勤王・討幕運動史をめぐる修史事業に従事した。旧藩事蹟取調事務所,史談会,維新史料編纂会においても重きをなした。<著作>『井上伯伝』『伊藤公実録』<参考文献>文部省維新史料編纂事務局『維新史料編纂会の過去と現在』,広田暢久「毛利家編纂事業史」(『山口県文書館研究紀要』3号)

(秋元信英)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中原邦平」の解説

中原邦平 なかはら-くにへい

1852-1921 明治-大正時代の歴史家。
嘉永(かえい)5年6月15日生まれ。漢学と陽明学をおさめたのち,東京にでて宣教師ニコライにロシア語をまなび,参謀本部御用掛となる。のち毛利家や文部省で維新史の編修にたずさわった。大正10年3月1日死去。70歳。周防(すおう)(山口県)出身。名は義之。字(あざな)は子信。号は鉄蕉,錦台野史。著作に「日清露之関係」「井上伯伝」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「中原邦平」の解説

中原 邦平 (なかはら くにへい)

生年月日:1852年6月15日
明治時代;大正時代の修史家。毛利家編輯所員
1921年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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