共同通信ニュース用語解説 「中部電力」の解説
中部電力
長野、岐阜、静岡、愛知、三重の5県を中心に事業を展開する電力会社。1951年設立で、名古屋市に本社を置く。連結従業員数は約3万人、販売電力量は国内2位。液化天然ガス(LNG)を使った火力発電の比率が高く、原発は浜岡原発(静岡県御前崎市)のみ。17年3月期連結決算の売上高は2兆6035億円、純利益は1146億円。
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長野、岐阜、静岡、愛知、三重の5県を中心に事業を展開する電力会社。1951年設立で、名古屋市に本社を置く。連結従業員数は約3万人、販売電力量は国内2位。液化天然ガス(LNG)を使った火力発電の比率が高く、原発は浜岡原発(静岡県御前崎市)のみ。17年3月期連結決算の売上高は2兆6035億円、純利益は1146億円。
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業界第3位の民間電力会社。供給区域は愛知、岐阜、三重、静岡、長野の5県。1951年(昭和26)、電気事業再編成の一環として旧中部配電の供給区域を継承して設立された。中部地方における電気事業の歴史は全国的にも古く、1887年(明治20)の名古屋電灯の創立にさかのぼる。中部電力は、太平洋ベルト地帯の中央部に位置する供給区域の電力需要の増大に対応して、大容量火力を中心に次々と発電所を建設。静岡県御前崎(おまえざき)市で原子力発電にも取り組んでいる(浜岡原子力発電所。1号機は1976年運転開始。2008年(平成20)3月末現在の出力は488万キロワット)。このほかの原子力発電所としては、1963年芦浜(三重県)に建設を計画したが、2000年に断念した。資本金4308億円(2008)、売上高2兆4329億円(2008。連結ベース)、販売電力量は1375億キロワット時(2007年度)。浜岡原子力、川越(かわごえ)火力など、多くの発電所をもつ。
[橘川武郎]
『中部電力電気事業史編纂委員会編『中部地方電気事業史』(1995・中部電力)』▽『社史編纂会議編『中部電力50年史』(2001・中部電力)』▽『橘川武郎著『日本電力業発展のダイナミズム』(2004・名古屋大学出版会)』
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