九十九髪(読み)ツクモガミ

デジタル大辞泉 「九十九髪」の意味・読み・例文・類語

つくも‐がみ【九九髪/江草髪】

老女白髪、また、その老女をいう。
百年ももとせ一年ひととせたらぬ―我を恋ふらし面影に見ゆ」〈伊勢六三
[補説]白髪が水草のツクモに似ているところからいう。また一説に、「百年一年たらぬ」とあるところから、「つくも」を九十九の意とし、これを「百」の字に一画たりない「白」の字に代用し、白髪を「つくも(九十九)髪」といったとも。

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精選版 日本国語大辞典 「九十九髪」の意味・読み・例文・類語

つくも‐がみ【九十九髪】

  1. 〘 名詞 〙 ( 白髪のようすが植物の「つくも」に似ているところからという。「九十九」という表記は、「百」の字から一画とりされば「白」の字となり、百から一をとると九十九になることによる ) 老女の白髪のこと。また、その人。つくも。
    1. [初出の実例]「百年(ももとせ)に一年(ひととせ)たらぬつくもかみ我を恋ふらし面影に見ゆ」(出典伊勢物語(10C前)六三)

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