江戸中期の洋風画家。秋田藩主佐竹氏の一族で、第6代角館(かくのだて)城代。名は義寛(よしひろ)、のちに義躬と改め、通称を太郎、四郎、のちに河内(かわち)、主計(かずえ)といった。字(あざな)を通太といい、雪松、一謙亭(いっけんてい)、嘯月亭(しょうげつてい)、小松山人などと号した。秋田蘭画(らんが)の小田野直武(なおたけ)より西洋画法を学び、南蘋(なんぴん)派風の花鳥画に西洋銅版画の影響を示す遠景を配した作品を多く残し、花や鳥の写生図も描いた。作品は、直武や佐竹曙山(しょざん)ほど洋風画として充実していないが、画技は巧みで、俳句に長じたこともあり、気品ある作風を示している。
[成瀬不二雄]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
(佐藤康宏)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
国境を越えて、データや情報の移転を伴う商取引の総称。ECサイトやコンテンツ配信サービスの利用、国外にある宿泊施設の予約など、インターネットを基盤とし、電子的または物理的に提供される製品・サービス全般を...