倭王讃(読み)わおうさん

朝日日本歴史人物事典 「倭王讃」の解説

倭王讃

生年生没年不詳
倭の五王のひとり。中国の歴史書『梁書』諸夷伝には晋の安帝のときに賛ありとみえ,『宋書』倭国伝によれば永初2(421)年に宋へ朝貢,また元嘉28(451)年にも司馬曹達を派遣したとするが,その後,死んだという。史料のうえで「王」とはみえない。『日本書紀』にみえる応神,仁徳,履中の各天皇比定する見解があるが,そのいずれか確定はしていない。

(関和彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「倭王讃」の解説

倭王讃 わおう-さん

?-? 5世紀前半,倭の五王の最初の王。
倭王珍(ちん)の兄。「宋(そう)書」倭国伝によると,宋の永初2年(421),元嘉2年(425,使者は司馬曹達)の2度中国南朝の宋に遣使。その死後,弟珍がたったとある。応神天皇,仁徳(にんとく)天皇,履中天皇に比定する諸説がある。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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