備蓄米(読み)ビチクマイ

デジタル大辞泉 「備蓄米」の意味・読み・例文・類語

びちく‐まい【備蓄米】

凶作天災などで米不足になったときに備えて、政府が購入し保管する国産米。食糧法規定がある。
[補説]品質を保つため、順次販売される。備蓄米を半分以上混ぜた米は「たくわえくん」と表示される。

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関連語 法律

共同通信ニュース用語解説 「備蓄米」の解説

備蓄米

著しい不作などの緊急時に備えて国が保有しているコメ。1993年の大凶作「平成米騒動」をきっかけに95年から制度化した。適正な備蓄量は100万トン程度とされ、近年は91万トンで推移している。全国の民間倉庫で5年ほど保管し、古くなったコメは飼料や加工向けに販売する。備蓄運営は政府の「米穀需給及び価格の安定に関する基本指針」に規定されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「備蓄米」の意味・わかりやすい解説

備蓄米
びちくまい

緊急時に備え蓄えておく米。1994年制定の主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律条項として定められ,政府米 150万tを基本に,自主流通法人による民間備蓄 50万tが義務づけられるとともに,その目標数量や運営に関し毎年の基本計画で定めることが明示された。1993年の大凶作による供給不足の経験をふまえたものであると同時に,豊作時の供給過剰に対する調整保管の意味合いももっている。2011年から政府による買い入れ量を毎年 20万tとし,5年間程度の備蓄後に飼料用として販売されることになった。

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