先負(読み)せんぶ

精選版 日本国語大辞典 「先負」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぶ【先負】

〘名〙 「せんぶにち(先負日)」の略。

さき‐まけ【先負】

せん‐まけ【先負】

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デジタル大辞泉 「先負」の意味・読み・例文・類語

せん‐ぶ【先負】

暦注六曜の一。万事に平静を吉とし、午前は凶、午後は吉とする日。先負日。せんまけ。さきまけ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「先負」の意味・わかりやすい解説

先負
せんぷ

陰陽道(おんみょうどう)の六曜日の一つ。先勝(せんしょう)の反対で、この日は公事(くじ)(訴訟など)および急用を避けるのがよいとされ、午前中はとくに悪く、午後はしだいによくなるという俗信がある。旧暦1月と7月の3・9・15・21・27日、2月8月の2・8・14・20・26日、3月9月の1・7・13・19・25日、4月と10月の6・12・18・24・みそか、5月と11月の5・11・17・23・29日、6月と12月の4・10・16・22・28日である。

[井之口章次]

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百科事典マイペディア 「先負」の意味・わかりやすい解説

先負【せんぷ】

〈せんまけ〉とも。六曜の一つ。陰陽家では,この日は平静を守って吉,また午後は吉という。急用・公事は忌む。旧暦の1・7月は3,9,15,21,27日,2・8月は2,8,14,20,26日,3・9月は1,7,13,19,25日,4・10月は6,12,18,24,晦日,5・11月は5,11,17,23,29日,6・12月は4,10,16,22,28日。

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世界大百科事典(旧版)内の先負の言及

【六曜】より

…暦注の一種で,日の吉凶をみるのに使われる。六曜星の略で,六輝ともいい,先勝(せんしよう∥せんかち),友引(ともびき),先負(せんぶ∥せんまけ),仏滅(ぶつめつ),大安(たいあん),赤口(しやつく∥しやつこう)の6星を,順番どおり旧暦各月の朔日に配当し,正月・7月は先勝,2月・8月は友引,3月・9月は先負,4月・10月は仏滅,5月・11月は大安,6月・12月は赤口として,2日以下は六曜の順序に従って機械的に充当する。起源は,中国唐代の暦算学者,李淳風の《六壬時課(ろくじんじか)》とされ,日本には室町時代初期ごろに伝わり,小六壬(しようろくじん)といわれ,大安,留連(りゆうれん),速喜(そくき),赤口,将吉,空亡(くうぼう)の六つで時刻の占いであった。…

※「先負」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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