観測値などの1組の数値があるとき,おのおのにウェイト(重み)をつけて求めた平均値をいう。n個の数値x1,x2,……,xnのそれぞれに対するウェイトがw1,w2,……,wnであるときの加重平均mは,である。例えば,6000円2人,10000円5人,12000円3人の労働者の平均賃金を算出するには,それぞれの賃金に労働者の数を重みとしてつけ,(6000×2+10000×5+12000×3)/(2+5+3)の算式によって算出しなければならない(加重算術平均)。このように資料が層別化されていて,i番目の層の平均値がxiで個数がwiであるとき,全体の平均値は上の加重平均となる。また,同じ物をいろいろな方法で観測したとき,観測の精度が一様でないなら,観測値の単純な平均でなく,精度がよいほど大きなウェイトをつけた加重平均をとる必要がある。このときウェイトは観測誤差の分散から決められる数とする。また加重幾何平均gや加重調和平均hも同様な理由で考えられる。それらはw=w1+w2+……+wnとするとき,
で表される。
執筆者:飛田 武幸
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
重みつき平均ともいう。変量のとる値をx1,x2,……,xN、それに対応する重み(ウェイトweight)をそれぞれw1,w2,……,wNで表すとき、次の式で計算される平均のこと。
とくにw1=w2=……=wNとすれば、この式は算術平均(x1+x2+……+xN)/Nになる。これを加重平均に対して単純平均とよぶことがある。たとえば、ある品物の小売価格をいくつかの販売店について調査したとき、その平均値としては、各店の小売価格に、その店の販売量を重みとして対応させた加重平均を用いるほうが、単純平均によるよりも合理的である。物価指数など各種の経済指数を求める際にもしばしば加重平均が用いられる。なお、次の式で与えられる加重幾何平均
も用いられる。
[植竹恒男]
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