南部僑一郎(読み)ナンブ キョウイチロウ

20世紀日本人名事典 「南部僑一郎」の解説

南部 僑一郎
ナンブ キョウイチロウ

昭和期の映画評論家



生年
明治37(1904)年4月3日

没年
昭和50(1975)年2月16日

出生地
福岡県小倉市砂津(現・北九州市小倉北区中津口)

本名
杉田 実

旧姓(旧名)
鍋山

学歴〔年〕
東京帝大インド哲学科中退

経歴
昭和2年ごろから、多くの映画雑誌に撮影所ニュースやゴシップ記事を書くルポルタージュ記者として活躍。反骨精神を貫いた自称無頼派。東大在学中、筑豊炭鉱のストライキ応援に行き、会社側暴力団に襲われ、左眼が不自由に。著書の「女優千夜一夜」などはある時期の日本映画界製作現場の内幕もの文献として貴重。他に岡田嘉子伝「愛の国境線」「愛と炎の女岡田嘉子」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「南部僑一郎」の解説

南部僑一郎 なんぶ-きょういちろう

1904-1975 昭和時代の映画評論家。
明治37年4月6日生まれ。東京帝大在学中,筑豊の炭鉱争議を支援して治安維持法違反にとわれ中退。昭和2年日本演芸通信京都支局長。のちフリーとなり,映画製作現場からの記事をかいた。昭和50年2月16日死去。70歳。福岡県出身。本名は杉田実。著作に「女優千夜一夜」「愛と炎の女岡田嘉子」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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