基礎年金番号(読み)キソネンキンバンゴウ

デジタル大辞泉 「基礎年金番号」の意味・読み・例文・類語

きそねんきん‐ばんごう〔‐バンガウ〕【基礎年金番号】

従来別々であった国民年金(10桁)・厚生年金(10桁)・共済年金(8桁か14桁)の加入者番号を国民年金方式で統一した10桁の番号。保険料滞納や加入漏れの防止が目的。平成9年(1997)1月に導入。
[補説]公的年金業務を社会保険庁が行っていた当時、データを電子化する際の入力ミス、名寄せ作業の不備などが発覚したほか、年金納付記録の消失による受給額の減少、社会保険庁職員による保険料着服などの問題が表面化したことなどから、平成19年(2007)6月に社会保険庁改革関連法案が可決され、平成21年(2009)12月に同庁は廃止。平成22年(2010)1月に日本年金機構が発足し、公的年金の運営業務を引き継いだ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「基礎年金番号」の意味・わかりやすい解説

基礎年金番号
きそねんきんばんごう

従来、公的年金の番号は厚生年金、国民年金加入者が10けた、国家公務員が14けた、地方公務員が8けたなどと、制度ごとに分かれていた。これを10けたに統一して一本化したものが基礎年金番号である。1995年度からシステムの基本設計に着手し、97年1月から導入された。全国民の年金情報を一元化することで、保険料滞納や加入漏れを防止し、無年金者をなくすことがねらい。ただ年金番号統一により、納税者番号制が導入しやすくなり、国民総背番号化につながるという声もある。

[高三啓輔]

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