堀柳女(読み)ホリ リュウジョ

20世紀日本人名事典 「堀柳女」の解説

堀 柳女
ホリ リュウジョ

大正・昭和期の人形作家 日本伝統工芸会鑑査・審査委員;全日本伝統工芸選抜作家展運営・選考委員。



生年
明治30(1897)年8月25日

没年
昭和59(1984)年12月9日

出生地
東京

本名
山田 松枝(ヤマダ マツエ)

学歴〔年〕
清水女塾卒

主な受賞名〔年〕
北斗賞〔昭和27年〕,紫綬褒章〔昭和42年〕

経歴
初め日本画を学んだが、竹久夢二と知り合い、仲間達と人形づくりに取り組むようになった。昭和8年、三越で個展開催。11年帝展入選。26年、日展工芸で初の女性審査員に。彫刻や日本人形の伝統的技法を学び、風や波の音、水の流れなど自然を取り入れた「柳女人形」を完成。58年にはレーガン大統領夫人のナンシーさんに人形作りを披露。著書に「人形に心あり」「堀柳女人形」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「堀柳女」の意味・わかりやすい解説

堀柳女
ほりりゅうじょ
(1897―1984)

衣装人形作家。本名山田松枝。日本画家から人形創作に転じ、竹久夢二を中心とする手工芸展に加わって、古い裂地(きれじ)を生かした小さな人形作りで独自の領域を開いた。1936年(昭和11)第1回帝国美術院展覧会(帝展、後の日展)に「文殻」を出品し、鹿児島寿蔵(じゅぞう)、平田郷陽(ごうよう)ら5人とともに初入選し、人形作品を芸術の位置に高めた。37年女性による最初の創作人形塾を開く。55年(昭和30)重要無形文化財保持者に認定された。

[斎藤良輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「堀柳女」の解説

堀柳女 ほり-りゅうじょ

1897-1984 大正-昭和時代の人形作家。
明治30年8月25日生まれ。竹久夢二と知りあい,人形作りをはじめる。昭和9年野口光彦,鹿児島寿蔵らと甲戌(こうじゅつ)会を結成,創作人形運動をおこした。帝展,日展などへ出品して受賞をかさね,30年衣裳(いしょう)人形で人間国宝。昭和59年12月9日死去。87歳。東京出身。本名は山田松枝。代表作に「瀞(どろ)」など。

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367日誕生日大事典 「堀柳女」の解説

堀 柳女 (ほり りゅうじょ)

生年月日:1897年8月25日
大正時代;昭和時代の人形作家。日本伝統工芸会鑑査・審査委員;全日本伝統工芸選抜作家展運営・選考委員
1984年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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