大沢善夫（読み）オオサワ ヨシオ

20世紀日本人名事典

大沢 善夫
オオサワ ヨシオ

昭和期の映画プロデューサー,実業家 大沢商会。

生年

明治35(1902)年2月2日

没年

昭和41(1966)年10月18日

出生地

京都市三条

学歴〔年〕

プリンストン大学〔大正14年〕卒

経歴

大正8年8月渡米、ローレンスビル・ハイスクールからプリンストン大へ進んだ。帰国後父の経営する大沢商会で働いたが、昭和3年映画製作に乗り出し、7年京都太秦の蚕ノ社にJ・Oスタジオ(トーキー)を建設、太秦発声株式会社を設立した。9年音楽映画「百万人の合唱」を製作した。12年J・Oスタジオが東宝の傘下に入って重役となり、18年社長に就任。22年辞任、大沢商会経営に専念したが、また27年に大和プロダクションを設立、スタンバーグ監督を招いて「アナタハン」を製作した。31年(財)日本映画海外普及協会理事となり、次いで大映取締役となった。米国側から戦後初の駐米大使に推されるほどの米国通。堀場製作所取締役もつとめた。

出典　日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

大沢善夫 おおさわ-よしお

1902－1966　昭和時代の映画製作者。
明治35年2月2日生まれ。昭和7年京都にJ・Oスタジオをたて,太秦発声株式会社を創立。9年音楽映画「百万人の合唱」を製作。18年東宝取締役。27年大和プロダクションを設立,「アナタハン」を製作した。日本映画海外普及協会理事。祖父の大沢善助は大沢商会の設立者。昭和41年10月18日死去。64歳。京都出身。プリンストン大卒。

出典　講談社