実効再生産数(読み)ジッコウサイセイサンスウ

デジタル大辞泉 「実効再生産数」の意味・読み・例文・類語

じっこう‐さいせいさんすう〔ジツカウ〕【実効再生産数】

感染症流行している集団において、ある時点で、一人の感染者から二次感染する人数平均値。再生産数が1を上回ると、一人の感染者が複数の人に感染させるため、流行は拡大し、1を下回ると、感染者数が減少し、流行は起きないか、収束に向かうと考えられる。R(effective reproductive number)。R(effective reproductive number)。
[補説]基本再生産数が、その感染症に対する免疫を持っていない集団を対象とするのに対し、実効再生産数は、感染が流行中、あるいは、感染が広がって免疫を持つ人が増えている段階での、感染の広がりやすさを示している。感染症が広がると、時間の経過とともに、免疫を持つ人が増え、感染する可能性のある人の数は減っていく。結果として、再生産数は、感染の広がりとともに低下し、感染は収束に向かう。

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共同通信ニュース用語解説 「実効再生産数」の解説

実効再生産数

1人の感染者が平均何人にうつすかを示す指標。感染日を推定するなどして、患者の発生動向からはじき出される。数値が1を上回ると感染拡大に、下回ると収束に向かうとされる。7都府県で緊急事態宣言が発令される前の3月25日全国でこの指標は2・0になったが、4月10日には0・7に下がった。

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