富岳(読み)フガク

デジタル大辞泉 「富岳」の意味・読み・例文・類語

ふ‐がく【富岳/富嶽】

富士山異称。「―百景」
(富岳)理化学研究所富士通が、けいの後継機として開発したスーパーコンピューター。高い電力効率と京の100倍の実行性能を目指す。理化学研究所計算科学研究機構(兵庫県神戸市)に設置され、令和3年(2021)3月より本格運用開始。特定用途に特化せず、防災創薬シミュレーションのほか、人工知能ビッグデータ分析など、幅広い分野での利用を想定する。ポスト京
[補説]は、2020年と2021年にTOPトップ500Graphグラフ500HPCGHPL-AIの4部門で第1位を獲得した。

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共同通信ニュース用語解説 「富岳」の解説

富岳

富岳ふがく スーパーコンピューター「けい」の後継機で、理化学研究所と富士通が共同開発してきた。今年5月には理研計算科学研究センター(神戸市)への搬入完了、2021年度の本格稼働に向け調整している。最新の世界ランキング「TOP500」では毎秒41京5530兆回の計算速度で1位となった。新薬開発や災害予測、宇宙歴史解明など、膨大な計算が必要な課題への貢献が期待されている。

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精選版 日本国語大辞典 「富岳」の意味・読み・例文・類語

ふ‐がく【富岳・富嶽】

  1. 富士山の異称。
    1. [初出の実例]「燭照松陰暁行、回看富岳已晨明」(出典黄葉夕陽邨舎詩前編(1812)三島暁発)

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知恵蔵mini 「富岳」の解説

富岳

高速の処理能力をもつ日本のスーパーコンピューター。2019年8月に稼働を停止するスーパーコンピューター「京」の後継機。1秒間に1京回の計算を行う「京」の最大100倍の実行性能を目指し、国立研究開発法人理化学研究所が富士通株式会社と共同で14年に開発を開始した。19年4月に製造が始まり、同年5月、公募によって選ばれた名称が発表された。「京」と同様に兵庫県神戸市の理化学研究所計算科学研究センターに設置され、21年頃の稼働開始が予定されている。

(2019-5-28)

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